福禄寿

おはようございます。

元旦は日本晴れ各地で初日の出を拝めたのではないでしょうか、初日の出に大きな拍手を打ち感動でした。そして「一年の計」を立てる。皆さんはいかがですか、今年の私の計は「基本に忠実」です。昨年は「初心に復る」でしたので、初心を確かにしましたので一歩進め「基本に忠実」としました。一段と密度、完成度を高くしたいと考えてのことです。教えは「自利利他」にあります。利他、他の人の為にならなければ自利、自身を高めていない、進化していないということだからです。
今日は心華寺「初月例・幸福開運護摩祈願祭」午前10時からです。お商売の方は初荷、そして書き初め、初夢を見る日でもあります。商売繁盛、諸芸上達、学業上達の神であります金港辯財天様に是非おまいりください。
今年は「癸巳(みずのとみ)」の年です。金港辯財天様をおまいりいただきますと一層の繁栄がもたらされる年。受験のお子様をお持ちの方是非おまいりください。
先人はとても素直です。「ツタンカーメン展」を見ても日本の遺跡を見ましても、古寺や神社の本殿の装飾に施されたデザインの多くは獅子、虎、豹、蛇、太陽、月、星、山、川と人間を超えた能力を持った物に守ってもらおうというただただ素直な気持ちからです。そのことはとりもなおさず、人の能力を見極めることにもつながり、人を見るというリーダーの大切な資質の一つでもあります。
素直になりますと直感が冴えてきます、直感が冴えてきますと、感度が良くなるのです。直感とは自分の観念を差し挟まないことであり、ありのまま見ることです。打てば響き、はずむような感度を得るためにも素直に繁栄と向上心を持ち願うことです。
「福禄寿」。
金港辯財天様は「福・禄・寿」を授けると言われます。祈る者には必ず心願を成就させるのです。多くの信者さんがご利益をいただいてもらっていますが、差し支えないように比叡山修業時代から辯財天信仰による比叡山下山後数年間の私の利益談を書いてみます。
比叡山で修行しますほとんどの行者は必ず辯財天信仰者です。何故かといえば、修行には莫大な費用がかかるからです。辯財天様の外護を得ることで行を無事に終えているのです。そのくらいに力があるのが辯財天様です。
私が比叡山下山当時心華寺は一人の信仰者もなく、ご本尊様がお祀りされているだけでした。
ある霊能者が心華寺に来られたとき「金港の字が浮かび上がり、波の上に大きな大蛇がとぐろを巻き港で船を守っている姿を感得した」そうです。その霊能者が「辯財天を祀るべし」といい、「比叡山から勧請しお祀り」したのが始まりです。心華寺の門を入り直ぐの御堂にお祀りし全寺域の守りとし、一般の方々にご利益をと考えたのが最初です。
私以前にもお坊さんが数人おられたのですが誰一人お祭りできずにいたところに、私が30才のおりご縁がありお仕えすることになりました。
私が心華寺に入山したのが1月、その翌日から「水行百日(百八杯の水垢離、水をかぶることで身を清める)」、専心にお祈りし、春暖かくなりますと、本堂が二階にありますのでお勤めをしていますと、階段に「巳さんがとぐろを巻くようになったと噂が立ちました」。
そして二年目に入ったとき、京都四条大宮にあるN呉服店の旦那さんが「大旦那になってくれた」のです。その当時500万円(35年前)という寄付をしていただいた、そしてご本尊様の「お厨子」を造ることができたのです。
そうこうするうちに10年間毎日日参りなされる方や、週参り、月参りの方が沢山お出でになるようになり、参籠修行の方や、寺から学校に通う修学生、また最初7人の企業研修で評判が立ち、今では年間一万人を越す企業研修生が来てくださるようになったのです。
これらのことは何を意味するのでしょう。信仰によって「不安無く歩んで来たご利益」です。疑うことがなかった、疑うこともなかったのです。
福とは「心願がかなうこと」、禄とは「働く場所を得て生きるに困らなくなること(収入の安定)」、寿とは「長く続くこと(信用)」です。心願が叶い、仕事が生まれ、それが継続されるのです。仕事とは「伎芸、才能の開花」で寿は「信用」です。
また辯財天様は「水神」様であり、水は「蛇行」してこそ流れをとめないのです。であるがゆえに「大河」となり周囲に大きな恵みをももたらすのです。一人だけが豊かになるのが「繁栄ではありません」、「共に繁栄するのが繁栄」です。辯財天様、巳さんはそのことを身を以て教えてくれています「不争の徳」です。水の流れは米粒ほどの小さな小石に妨げられても流れを変えて流れるます。争わずそして触れた縁のあったものを育む、俺が私がという「我がない」。
信用はいかに自分が「信じるかにかかっています」。だからこそ多くの人に信用されていくことになります。私はひたすら金港辯財天様の示される「道を歩んできました」。信じてこそ「信力と化す」のです。
今日は法要後日本一のフル−ト奏者であります梅谷忠洋先生が率います「初夢・梅組コンサート」が奉納されます。このこと一つでおわかりいただけますように、梅谷先生も芸能の神である金港辯財天様を信じるからこそ毎年「初演奏」を心華寺で25年も奉納くださるのです、ありがたし。
実際のご利益をかいつまんでご紹介しましたが、法統を継承している大変な証でありますご利益がもう一つ。それは比叡山延暦寺「根本中堂」に一千二百年燦然と消えることなく灯っております「不滅の法灯」を平成10年に「ご分灯いただいた」ことです。この事実は歴史上希有であり、摩訶不思議なことと言われています。
それほどに心華寺金港辯財天様の力は偉大でもあるのです。寺歴がわずか半世紀の寺に一千二百年の法統が受け継がれたことは奇跡でもあります。でありますが「それこそが法」でもあるのかもしれません。
どうぞ皆様今日午前10時、素晴らしい一年のスタートのチャンスです、ご家族でおまいりください。今日も素晴らしい一日となりますよう。
そして本年は特に日参り、週参り、月参りを欠かすことがございませんようお願い致します。チャンスの多い年です、でなければチャンスの機会を逃すことになります。
沢山のお授けがあります。おまいりくださらなければ差し上げられませんし、お金を出していただいてもおわけできません。運は買うものではありません、物々交換ではありません、歩を運んで行くからこそ手に入るのです。それを幸福開運といいます。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
写真は比叡山延暦寺様からご分灯いただきました「不滅の法灯」と延暦寺様からの「証明書」です。