静かに

おはようございます。

お正月もお仕事というお方は沢山おられますが、三が日を終え今日から仕事始めという方も、また週明けからという人もさまざまでありましょうが、新年のスタートは確かに来ます。
「静かにスタート」。
一年のスタートを静かに切ることが目標を達成する秘訣です。気が逸り勢い込む気持ちは分からないわけではありません、風船に空気を入れるとき一気に一杯出来ないように、徐々に高めることが理に適うのです。
二宮金次郎の言葉に「早く完成することを望むのは人情の常だ。けれでも成功・不成功には時機があり、小さい事柄でもおいそれとは決まらない。まして大きな事業ならばなおさらのことだ。(語録)」。
物事を成し遂げるには、大小にかかわらずどんなことでも、短期、中期、長期的な見方が必要です。ましてや人生一生の大事を考えるのであればやはり日々の事柄を安易にしてはなりません。目標を立て、立てた目標に心を奪われ日常の大事を怠たっている人をよく見かけます。
目標を立てるのは大事ですが、足下から頂上につながっていることを忘れてはならないのです。人生を完成させるには、粘り強さと思慮深さ、忍耐力、そして知恵が何よりも要求されるのです。そのためにはやはり学ぶことです。学ばない人は、修練することがなく、粘りも足らず、思慮も足らず、知恵を高める日々の実践もできていないのです。
金治郎はこのようなことも言っています。「人が道を行くのには、必ず一歩から始め、両足をたがい違いに動かすよりほかに、方法はない。(語録)」。
また同じ語録に「千里の道を行こうと思う者は、まず足もとの用意をしなければならない」というのもあります。「千里の道も一歩から」という諺もあります。
目標を遠くに見据えるのはよいとしても、その目標ばかり見ていたら、足もとをすくわれてしまう危険性もあるのです。それに、あまりにも遠いゴールでは、なかなかモチベーションを持続させることも難しいのです。多くの人がこのことに気づかない故、目標を立てたはよいが、後半にはうやむやになってしまうのです、悲しいことです。そして毎年スローガン、かけ声だけで終わってしまうことも平気になってしまう。このようなことにならないようにすべきです。
遠くを見る目と、足もとを見る目、この両方があれば、必ずゴールへ到達できます。本年も仕事始めの今日から余り気を入れすぎず日々の修練を怠らないようにしましょう。
また「着眼大局、着手小局」という荀子の言葉もあります。大きな戦略眼を持ちながら、一つひとつ細かくできるところから手を打っていく。このように、細かく、退屈で骨が折れる仕事に対しても決して怠らず、手を抜かずにきっちりと成し遂げていく人であれば、いつか大きな仕事を任されたとしても、同じように成し遂げられるのです。
逆にそういう小さな仕事に対していい加減で、後まわしにするような人であれば、大きな仕事はなかなかまわってきませんし、携わったとしても詰めが甘く、結果は上手く行くはずもないのです。
成功している起業家の人や、実業家の方々は大きなビジョンを掲げつつも、細かな気配り等、非常に小さなところにも目配りができているのです。小さなことだと思って、決してないがしろにしてはいけません。その積み重ねが、大きな目標達成につながっていくのです。そして事を始めたとしても気負いこむこともなく、静かに始めることが出来るのです。今日も素晴らしい一日でありますようお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
写真は高校時代3年間お寺から通学し修学していた名古屋のM君家族。誠澄の先輩、嬉しいですね結婚して子供ができても挨拶に来てもらえる、涙がこぼれます。M君、奥さんありがとう。