柔軟性

おはようございます。

「にんげん学」一宮講座ご出席の皆さんありがとうございます。学ぶ事の大切さはいろいろありますが、その中でも孔子は「子、四(よん)を絶つ」と言っています。この教えは一番私に必要なことでもあるなと昨晩講座を終え反省しておりました。
折りに触れお話ししておりますが、目標を立てたら余り思いすぎないようにと、何故かと言いますと日々携わる事柄が全て目標に通じている故です。私たちはややもしますと自分の目標を達成しなければとの思いを強く持ちすぎて視野狭窄に陥り人のお手伝いを忘れたり、話を聞かなくなったり、思いやりを欠いたり、仕事でのチームワークを乱したりしてしまうことがあります。いわゆる人のことや周囲のことが見えなくなるのです。
一生懸命に私は仕事をしているのに、ちっとも私のことを解ってくれない、協力してくれない、という不信感を持ってしまうという最悪の気持ちとなってしまう。いけませんね、これは、非常にいけません。
「正しい柔軟性」。
論語、子罕(しかん)第9、4条「子、四を絶つ。意なし。必なし。固なし。我なし。」
意は「先生には、次の四つのことが決してなかった。自分の私意で勝手にやる(意)がなく、なんでもあらかじめ決めたとおりにやろうとする(必)がなく、一つのことに固執する(固)がなく、利己的になって我を張る(我)ことがない。」
人生は学んだことを実践してその経験の中で如何に対処すべきか、何をマイナスし、プラスしなければを反省し考え体得していかなければいけません。学んだから、知識を得たからといって直ぐに何でも思い通りになるわけではないのです。
このことを体感から学ばなければ「柔軟な対応力はできない」のです。そこで孔子は「柔軟さには経験が必要であり四を絶つ必要性を教えた」のです。
私たちはチームで仕事をしています。家庭であれ会社であれチームです。チームの和を乱してはいけませんし、秩序を乱すようでは、後に何か人様の力を必要とするときになった時、誰も協力者が出ないという人間性を作るのです。正しい思いをしていればいるほどこの四つは大事です。
自分の人生の確立も大事ですが、周囲の人や家庭、会社の確立も同じように図ることがなければ決して確立は出来ないのです。
人生の確立を図るに大切なことは多くありますが、その一つが孔子は「心持ちの頑なさを捨てよ」と言います。融通が利かない人間はダメ、自分自身の決めつけで世間を狭くし、心の中に閉じ籠もり、人の意見を耳に入れないようではいかんぞ、というのです。
孔子は、自分の間違いを指摘してくれる人を大歓迎する人でもありました。「間違えば必ずただしてくれる人がいるということは幸せだと」いうのです。昨日の夕方に先日お話に伺いました某所の写真をブログに載せましたところ、訂正するようにご指摘いただきました、このように間違いを指摘してくれる方がいることが大事です。間違えたままにしておかずに感謝しています。Tさんありがとうございます。
信念は貫いても、個々人との意見の相違や、価値観の違い、その中からの情報の取り入れを柔軟にやることが目標を達成できるのです。
学べば学ぶほど経験の中で柔軟性を培うことができて、結果自分の信念を貫くことができ目標を達成出来るではないでしょうか。日々の事柄全てが頂上に通じていることを確かにして、頑なにならず多くの方と歩めば、あなたの夢の実現が確実に一歩近づきます。今日も楽しく「己を忘れて他を利する」精神で過ごしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
昨日早朝に次第に夜が明けていく様を撮りました。