おはようございます。

昨日は寒かったですね、朝5時半からのお勤めの時には手がかじかみ10時からのお勤めの時はお護摩で用います油が固まりかけるくらい冷えていました。お昼頃までチラチラと小雪が舞う寒い一日、しかしお護摩の炎は美しい魅入ってしまいます。
いろいろな方のご相談、お話しをお聞きしております。初めの頃はまだまだ親しむことができません、数度お会いして心が打ち解け合うようになります。冗談や世間話なども話せるようになり、お互いの話しも受け入れられるように回数を重ねますと打ち解けてきます。打ち解けてからが一番の問題です。心を開いてから本当の導きが始まるからです。
論語、憲問(けんもん)第14、8条「子曰く、之を愛しては能(よ)く労せしむること勿(な)からんや。焉(これ)に忠ありては能く誨(おし)うること勿からんや。」。
意は「孔子言う、真にその人を愛するというならば、その人に苦労をさせずにはおられぬであろう。又真にその人に対して真心があるというならば、その人に対し教誨(きようかい。教え諭(さと)すこと)を施さずにはおれぬであろう。」。
世間の愛は、ややもしますと擒犢(きんとく)の愛(鳥けだものの愛)に陥(おちい)って、ただ徒(いたずら)に佚楽(いつらく。気ままに遊び楽しむこと)を与えることが愛の本質と考えがちです。しかしそれは真の愛ではありません。俗諺(ぞくげん)に「かわいい子には旅をさせよ」とありますように、忍んで一時の苦労をさせることが、かえって本人の将来の幸福となることを忘れてはなりません。
又、人に真心を尽くす場合、その人の機嫌を害(そこな)わぬことが、かえって本人の将来の善事と考える人もありますが、しかし、耳に逆らう忠言(まごころからいさめる言葉)が将来に利あるを考えますと、必ず忠言せずにはおられないというのが孔子の教えです。
私もそのように思います。ですから少し慣れてきたなと思ったときには耳に逆らう言葉、苦言も申しあげるのですが、こここが孔子と私の大きな違いでしょう。素直に聞き入れてはくださらないという悲しい現実があります。
しかしめげずに己を修め忠言を言ってさしあげたいと思っています。多くの人に聞き入れていただくには先ず自分が先に教えに忠実にならなければとその時に反省するのです。
教えはいいですね、自分を確かな位置に戻してくれます。そして心を強くしてくれます。人生は他者と比べますと違いが出ますが(上下、遅速、上手下手、好き嫌い等々)、しかしそれがすべてではありません、そこから何を学びとるかという自身の心を知る、作ることが自分の人生を確立するのです。今日も学びの一日としましょう。良い日でありますように。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興、豪雨災害の復興を祈り応援します。
昨日の朝、屋根と車のフロントガラスの下のわずかな雪。宇治では珍しいので思わずパチリ。