歳時記

おはようごいざいます。

今日は正月8日、下関・愛宕寺「年賀式」を午後2時から行います。今日はお薬師さまのご縁日で初薬師様です。お薬師さまはその名が示しますとおりに「病に罹ったときにお薬を処方くださり、直してくださいます」。
皆さんが一年心身健康でありますようにと、毎年初薬師様の時に「年賀式」を行います。素直な気持ちが一番です。午後2時からご一緒に愛宕寺ご本尊様に新年のご挨拶を致し、一年のご守護をいただき安心して過ごす一年としましょう。人間生きる上で自力では如何ともし難いことは多々あるのです。
7日は「人日の節句」で「七草がゆ」。今日一日遅れですが、ご本尊様とお薬師様のお力をいただくため、皆さんへ「七草がゆ」のお供養をさせていただきます。
正月7日人日(じんじつ),3月3日上巳(じょうし),5月5日端午(たんご),7月7日(七夕),9月9日重陽(ちょうよう)の五節供があります。一年を通じまして24節気、雑節等々いろいろとあります、歳時記です。これら古来からの習慣としての行事を行うことで「大気の運行と一体となります」ので心身が守られている気持ちが安心を生み、事実安定の一年となるのです。私たちは天地に逆らう事はできません。このことはどなたでもおわかりのはずです。
神経質になってはいけませんが、古来からの習慣は無心に敬い行うことが大切です。理屈ではないからです。理屈を超えて伝えられてきた大切な行事だという敬愛の情です。家庭を安泰に導くにとても大切な行事です。心、愛情の涵養だからです(涵養・水が自然に染み込むように、無理をしないでゆっくりと養い育てること。)。
先日のご先祖様を敬う話と同様に同じ事を行事として執り行ってきたのだという感謝の気持ちです。このような先人から伝えられてきました諸行事を笑う人は、いけません、どんなに時代が進もうと、科学が発達しようと、伝えられたからこそ、科学文明も発展してきたわけであり、人間「良いとこ取りをするような小ずるい人間になってはいけません」。
そんな小人ではどなたからも信用も信頼も得られる道理がないのです。人の世の人情に感動できないようではいけませんし、古来から伝えられてきた行事を笑うようでは、良い習慣も生まれないのです。長い間伝えられてきたからには、伝えられてきた確かな理由とそれだけの「実がある」のです。
それは、人の世の人情、愛情です。家族を守ろう、大切な人の健康を祈ろうという素直な人情です。そこには理屈も何もない、陰で支えようとする愛情です。午後2時からです。お待ちしております。今日は素直に過ごす一日としましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
昨日下関に入るとき徳山の工場群に夕日が輝く美しさにひかれました。