自分が善い人間に

おはようございます。

「にんげん学」神戸講座「論語を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。神戸講座ご出席の皆さんにも先月は日程の変更をいただきありがとうございます。お陰様で回復しつつあります。4月は21日(木)です、よろしくお願いいたします。
神戸講座では今、論語、里仁(りじん)第4を学んでいます。里仁第4は「人を悪いと言う前に、自分が善い人間になる」ことを説いています。どのようなことを書いているかといいますと「仁に里(お)るを美と為(な)す。擇(えら)びて仁に處(お)らずんば、焉(いづく)んぞ知たるを得ん。」。
「常に仁をもって行動する。それができなければ知者とは言えない」。人間関係がうまくいきませんと、つい相手を悪し様に言いがちとなります。
「あの人があんなことを言うから・・・」「彼があんな態度をとるから・・・」「誰々さんがわかっていないから・・・」というように。
そんな考えに囚われる人には仁が足りないと孔子は諭します。「相手がわるいのではなく」「自分に思いやるきもちがない表れである」と孔子はそんなふうに言うのです。
思いやりをもって接していれば、人に嫌われることは、まずありません。自分がイヤな思いをすることもないでしょう。それなのに人は、たとえばわが身かわいさから失敗は人のせいにする。自分とは違う意見の人を攻撃する。困っている人を見て見ぬふりをして助けない。わざわざ相手がイヤがることをしてしまう。
そんなふうでは人間関係がうまくいくわけがありません。結局は嫌われて、自分がイヤな思いをするだけです。
そうならないためには、常に自分の行動が他者への思いやりに基づくものであるかどうかをチェックする必要があるのです。
「こんなことを言ったら、相手が傷つくのではないか」「こんなことをしたら、相手は怒るのではないか」「こんな態度をとったら、相手に嫌われるのではないか」等々、常に相手の身になって考え、行動することを習慣づけるといいのではないでしょうか。そうすれば自然に「好かれる人」になれば、周囲から「いい人だなぁ」「いい友だちを持ったなぁ」と思ってもらえるのではないでしょうか。それよりも自分がいつも愉快な気分、気持ちでいられるのがいいのです。もちろん人間関係だってうまくいきます。
「人様から好かれる自分でいよう」、そう心がけている人は、人間関係で悩むことは無縁でいられるかもしれません。
それでも悩むようなことがあれば、改めて自己の言動を省みるまでのことです。「うっかり、人がイヤがることを言ったり、したりしたのではないか」と神経質になりすぎず、繰り返し反省することで、だんだんに思いやりのある行動とはどういうものかがわかってきます。
昨夜神戸講座で皆さんと里仁篇を学び今日から心華寺では本年度入社されます新人の皆さんの「新入社員研修」が始まりますので、このようなことをお話しできればとふと思い書きました。
皆さんも、この一ヶ月人様に対する思いやりはどうだったかな?、と反省しては如何でしょうか。良い一日でありますようにお祈りいたします。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
ホテルの桜が出迎えてくれました。


ホテルの部屋からのご来光です。今日から行われます新入社員研修の皆様を祝福しているようです。