生に執着しない

おはようございます。

今朝は少しゆっくりさせていただきました。ホテルの窓から見える景色は晴れ、良いお天気になりそうです。
「にんげん学」小倉講座「老子を読む」ご出席いただきありがとうございます。心学は正しく「心身の身だしなみを正す鏡」。
昨夜の「老子50章。無理には無理が返ってくるという法則」身にしみドキリとさせられる一文です。
「生(せい)の徒(と)、十に三有り。死の徒、十に三有り。
人の生、動いて死地に之(ゆ)くもの、十に三有り。
夫(そ)れ何故ぞや。其(そ)の生を生とするの厚きを以(もっ)てなり。」
意は「人間が十人いたら、その内三人がもともと寿命の長い人、三人がもともと短命な人、三人が長生きしたいと思う余りにいろんな無理を重ねて逆に寿命を縮めてしまう人。」
老子は人の寿命について分類しています。いかがでしょう、ご自身を振り返って、如何ですか?
「長生きしたい、豊かな人生を送りたい、そのためには、いまのうちにたくさん稼いでおかなければ、出世しなければ」などと考えて、無理をしていませんか?と老子は語りかけています。
現代人はとくに「人の生、動いて死地に之(ゆ)くもの」という人が多いように見受けます。これもまた、「無理には無理が返ってくる」一例です。
では、十人の内残る一人は、どういう人なのか、老子はこう言っています。
「それは、生に執着せず、かといって死を恐怖することもなく、自然に任せて淡々と生きる人」。一言でいえば、「生死を乗りこえた人」です。そして、こういう人が結局は一番長生きすると教えるのです。
仕事でもそうです、人よりも成績を上げなければ、出世しなければと、人を勝手にライバル視して、競争相手と見て、「動いて死地に之(ゆ)くもの」となってはいけません。己の分を知り、誠実に仕事に対することが結局は社会に役立つ人となるのです。
人よりもと考えるこのような生き方はわざわざ敵を作り、長生きできないことを自ら行っているようなもので、死地に之(ゆ)くものです。
生(出世)に執着すれば、ストレスとなり、結局は心身の健康を損ないます。生死(成功失敗)を乗りこえ、「ストレスフリー」で生きる。己のできることを真心で日々仕事に対し過ごしましょう。失敗したくない、人の風下に立ちたくないなどと我欲に翻弄される人生より、できることでコツコツと生きることが社会貢献を多くしていくのです。
周りの人から「良い人だ、よく仕事のできる人だ」というように「いい」ということを言ってもらいたいという概念に生きてしまいますと「不自由な人生を作り」、「真実の自分を失い、楽しめない鬱々とした人生を送ることになりかねない」と老子は諭します。「人の評判など気にせずに、自分を豊かに生きましょう」。それが生きることだと教えています。
今夜は「にんげん学」神戸講座「論語を読む」、孔子も秩序を説き、無理を諫(いさ)めます。仁愛、人様への慈愛を深くすればストレスにならず、イキイキと歩めます。会場でお目にかかりましょう。皆様の一日が幸せでありますようにお祈りいたします。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
私たちは「熊本・大分地震」「鳥取地震」の復興支援を応援します。ボランティアの皆さんご苦労様です。気をつけて作業お手伝いしてください。感謝いたします。
☆「にんげん学」小倉講座ご出席ありがとうございます。Nさんに美味しいお菓子をいただきました、ありがとうございます。