柔弱こそ繁栄

おはようございます。

11月、雨のスタート、これからの時期雨が少なくなりますのでその前に天は私たちに慈雨をもたらしてくださいました。今月もよろしくお願いいたします。
霜月と聞いただけで寒さを感じます。霜が降りますと野菜が一段と美味しさを増します、不思議ですね、自然がもたらす力は私たちの素晴(能力・徳)らしさを引き立ててくれます、ありがたいことです。
たとえ不都合を感じたとしても何かしら「善い影響をもたらしてくれるのだ」と、このように何事も受け止める11月としましょう。
今夜は「にんげん学」大阪講座「老子を読む」、老子76章「人の生まるるや柔弱(じゅうじゃく・柔弱の徳)」柔弱なものほど、永らえる、繁栄するという老子のtao。
「人は生まれたときは柔弱ですが、死んでしまえば硬(かた)くなります。
 草木も成長しているときは柔弱ですが、枯れて朽(く)ちれば硬くなります。
 このように、硬いものは死の仲間であり、柔弱なものは生の仲間といえます。
 したがって、強固な軍隊はかえって勝てず、硬く聳(そび)える木は強風に折(お)られてしまいます。
 強くて大きなものほど勢いをなくし、柔らかくて弱々しいものほど永らえるものです。」(老子76章)
老子が唱えます「柔弱こそ最強という話し」。私たちは強くなりたい、強くなければと考え、行動し自分をダメにしてしまっては元も子もありません。多くの人が強くならなければと考え疲弊し疲れ果てます。
「徳とは才能」。持って生まれた本来の才能が柔弱なのです。人よりも賢くなければ、人よりも強くなければ楽しい人生とできないと考えてはいけません。私たちには「分(ぶん)」というものがあります。また「器量(きりょう)」があります。器量は無限ですが、現在の器量があります。それを人様と比較、比べるから自分を破壊する。
無限の器量とするために柔弱に生きよと老子はいう、「頑固は死の徒、柔弱は生の徒と」。先ず受け入れること、そして失敗、成功にとらわれず、ポストにベストを尽くせといっているのです。
心身共に柔弱が天性。ですから、素直に失敗成功を云々せず、頑(かたく)なにならず事に当たる柔軟性が人生の展開を「豊にする」のです。楽しい話しです。「強くなくては」と誤った考えを持っておられる皆さん、今日の学びは「目から鱗が落ちる話し」です。会場でお会いしましょう。
さて今日から副住職・誠澄が12月4日の「大根焚き・お灸鉢かぶり加持」のため21日間「六根懺悔・六根清浄の行」の「前行(ぜんぎょう)・懺悔練行(さんげれんぎょう)」夜半33キロに入行。先ほど1時に出行して行きました。今日は私一人が見送り、是非一度「随喜行(ずいきぎょう。一緒に33キロを歩く)」ください、筆舌に尽くせない爽やかで充実した気持ちとなり、絶大なご利益が得られます。
懺悔練行を終えますと11月27日〜12月4日迄の一週間「断食・断水・不眠・不臥」の行を修し12月4日におまいりの皆様にお加持を行います。そのための前行、命・魂をこめての修行に入行しました。皆様の11月が幸せな月となりますことをお祈りいたします。
明日は「NPOこころのはな・子ども食堂」開店日です。午後16時〜19時開店です。小学生の方は無料、中高生・保護者の方は300円ちょうだいします。
NPOこころのはな」の学習支援ボランティアの方を募集しております。交通費は支給致します。学生の方であれば、交通費、指導料共にお支払い致します。お申し込みをお待ちしております。0774-45-5561。斯波(しば)までご連絡ください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
私たちは熊本・大分地震鳥取地震の復興の支援を応援します。ボランティアの皆さんご苦労様です。お気をつけてご支援ください。ありがとうございます。
☆懺悔練行に入りました。