欲七分目

おはようございます。

人生充実必勝法・克己の学「にんげん学」東京講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。
老子9章、読めば読むほど、そうだよな〜人間このような愚かをしてしまうよな〜と感心してしまいます。戒めましょう「もっともっとという我欲病」。「大丈夫、大丈夫という自惚れ病」。幸せになりたいと考えながら、幸せから遠ざかるのは我欲病です。
老子第9章は「欲七分」の生き方にシフトするという意味深の話しです。
「持(じ)して之(これ)を盈(みた)すは其(そ)の已(や)むに如(し)かず。
 揣(きた)えて之を鋭(するど)くすれば長く保つ可(べ)からず。
 金玉堂(きんぎよくどう)に満つれば之を能(よ)く守る莫(な)し。」
もう少しと欲張ると、人は不自由になる。七分くらいで満足するのがいい、という教えです。古典は読みにくい、わからないという方が多くいます。この意味不明がいいのです。自分のレベルを超えるのは、このようにわからないことを読むということも大事です。わからないという事が既に慢心している状態でもあります。
水をなみなみと注いだグラスを持たされたら、あなたは手ぶらのときのようにスイスイ歩けますか?こぼしてはいけないと思う余り、とても自由に歩くことなどできません。何も得ていない状態の時には無心に懸命に生きてきたあなたでも、少しの成功を収め、よし、もっととなったとき、夢よもう一度となって、かつてのように無心になれますかということです。
七分くらい水を注いだところで満足すればいいのに、「もっと入る、もっと入る」と欲張ってコップ一杯に水を張るから、たかがコップの水一つに、体と心の自由を奪われてしまうことになるのです。
こんなふうに、人生には、「もうちょっと」と欲張ってしまったばかりに、身動きが取れなくなることがよくあります。そして失敗や倒産の憂き目を見る。
わかりやすい例が、株や為替などに投資することです。値上がりを続けていると、「まだ上がりそうだ」と欲ばり、値が下がってきたらきたで「そろそろ上がるだろう」と高値踏みをし、いずれにしても売り時を逃がして損を広げる。その先に待っているのは、「お金に不自由する」という苦い現実。
老子はほかに、欲張ることの弊害を、二つの例で示します。
一つは、刀を鍛える場合、名人は、どこで最後の一打ちをすれば、もっともいい状態になるかがわかっています。素人はその加減がわからないために、「もう一打ち」と欲張って、刀をダメにしてしまうのです。
もう一つは、家に金銀財宝を溜めこんだ場合。盗まれては大変だと、外出する気になれませんね。旅行なんかに出かけてごらんなさい。頭の中はもう、家に残してきた金銀財宝のことでいっぱいで、観光も何もあったものではないでしょう。行動の自由が奪われるのです。
だから、「欲はほどほどにしなさいよ」というのが、老子のメッセージです。もう一つ、欲ばりすぎることを戒めた文章が、「第59章」にあります。
人を治め天に事(つか)うるは嗇(しよく)に若(し)くは莫(な)し。(嗇・節約すること)
「何をやるにもエネルギーを使い果たしてはいけない。「命の限り、がんばります」なんて言うのはかっこいいけれど、本当に命を縮めてしまうよ」ということです。私たちは思いやりを勘違いして背伸びしてはいけません、大切な仕事先だからと考えもっともっと良いアイデアがないかと、無理をして、背伸びして、人生を取りこぼすという人を見かけます。
瞬間的に百点の成果をあげることを求めるより、七十点くらいで満足したほうが、エネルギーが枯渇せずに長続きする、ということです。つま立つ者は転ぶ、大股で飛んで走っても長続きはしないとも。戒めましょう、今日から三連休、はしゃぎすぎませんように、過ぎたるは及ばざるがごとし、とならないために。台風も接近しています、用心してお出かけください。
豊かで楽しい週末をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
☆人生充実必勝法・克己の学「にんげん学」東京講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。来月は10月6日(金)です。又お目にかかりましょう。Mさん毎月お花感謝いたします。


懇親会です。皆さん遅くまでありがとうございます。