根本

おはようございます。

 昨日は「終戦の日」でした。不戦を誓いました。そのためには身近な人を大切にすることを改めて思い直しました。
 一番に思うことは伝教大師様の「己を忘れて他を利する」です。この精神は「悪事を己に向え、好事を他に与え、己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり」という行動精神であり、利他の精神の「一隅を照らす。ポストにベスト」です。このような精神で皆さんが日常であれば争いは決しておこりません。逆に問題は発想の提起として受けとめることができるのです。利他は繁栄の根本でもあるのです。
 また論語学而(がくじ)第1、2条に「有子曰(ゆうしい)く、其の人と為(な)りや孝弟(こうてい)にして、上を犯すを好む者は鮮(すく)なし。
上を犯すことを好まずして、乱を作(おこ)すを好む者は、未だ之れ有らざるなり。
君子は本を務む。本立ちて道生ず。孝弟なる者は、其れ仁の本為(もとた)るか。」
 訳「有子がおっしゃいました。親思いの者が、目上のものに逆らうようなことは少ないでしょう。目上の人に逆らうことを好まないで反乱を起こしたものはいません。
 君子というものは、物事の根本を大切にしている人です。親思いで目上の人を敬えるということは「仁」を得るための根本と言えるでしょう。」
要は一生を親孝行、年長者孝行に務めるということです。これほど確かな平和で安泰の道はないのです。この思いを敷衍して社会の皆様への「仁、思いやりとなり」、そこから人生を豊かに発想し、家庭も、事業も会社運営も安定をもたらしていくのです。
 今まさしくお盆、ご家族でご先祖様を大切に、お仕えしましょう。そんな思いで自分が一生を過ごせば幸せなのです。
 損や得や、儲かる儲からない、ばかりで己の心を騒がせるような主体性の無い人生では無く、根本を確かにしてゆったりと歩めば、そんなにあくせくしなくとも、生きがいのある充実する人生はあるものです。伝教大師様も有子も、自分の生き様を確かにされたからこそ生涯を豊かにお過ごしになられたのでありましょう。
 利他を大切に今日はご先祖様をお送り下さい。
     
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp 相談する勇気が幸運の扉をノックします。