自然を尊ぶ

おはようございます。

 北海道・胆振地方地震震度7」だったそうです。真夜中の地震、驚天動地とは当にこの度の地震だったのではないでしょうか。一日も早い復興をお祈り致します。
 「老子」に「聖人に棄物なし」という語があります。また「天に棄物なし」という語も。自然・造化・神は一物といえども粗末には作っていません。「物を粗末に考えないで、物を大切に考える」ことです。
 「物を深く知る」ということは、あらゆる学問、宗教、道徳も、芸術も、すべてそこから始まるのです。一つの物の成分の中には、その物以外のありとあらゆる成分がふくまれているのです。最近のDNAの研究、ips細胞研究などで知られるように、決して粗末に取り扱えないのです。人知の浅はかな考えで優劣を思うことほど天地自然を愚弄することはないのです。
 優れた天地自然には棄てるものがない、棄てないということです。ほんとうに物をよく知れば知るほど、決して棄物はなく、棄てるものはないのです。みな循環し共存共栄しているのです。
 これはそもそも天に自然に、棄てる物が何もないからです。心学の書にはこのような教えが各所に網羅されています。最近の天災を鑑(かんが)みますと、何かしら人知で必要、不必要と考え、あっけなく捨て去りバランスをくずしているように感じてなりません。このようなときだからこそ大切に物を見ていくことが大事ではないでしょうか。ご一考ください、天地自然を尊びましょう。太陽を「お天道様」月を「お月様」等々、様を付けて呼んでいたように、ありとあらゆる物を尊び敬称でお呼びしていたのが古人の皆様の暮らし方、自然に対する姿勢態度だったのです。この思いは何だったのでしょうか?。人間は自然の一部であると捉えていたのです。
 自然は言葉を発しませんが、四時(春夏秋冬)を繰り返し、万物を生み出します。風雨が順調でなければ野菜一つ育たないのです、ということは、私たちの命が育まれないということです。自然があってこその人力です。大地に種を蒔き、人として感謝の祈りを捧げ力を尽くす、これが天地に対して人としての誠意です。日々感謝の祈りを捧げましょう。人の道として当然のことではないでしょうか。中庸に「誠は天の道なり。之(こ)れを誠にするは人の道なり」とあります。この語はどのような意味なのかをお考え下さい。
 北海道の皆さんしばらくご辛抱下さい。天と皆さんが支援しております。
 今日から一泊二日でCMA様主催「リーダーシップ禅寺合宿研修会」が開催されます。参加者の皆さん、雨で足下が悪くなっています、お気をつけて入山下さい。お待ちしております。
  
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
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