背伸びをしない

おはようございます。

 「にんげん学」東京講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。昨日も心に響く、そして恥ずかしいと思う、考えさせられる老子22章。「企(つま)だつ者は立たず」(よけいなことはするな)という教え。「背伸びをするな」という当たり前の教え紹介します。
 第22章「企(つまだ)つ者は立たず(よけいなしわざ)」
 「企(つまだ)つ者は立たず、跨(また)ぐ者は行かず。自ら見(あら)わす者は明らかならず、自ら是(よし)とする者は彰(あら)われず。自ら伐(ほこ)る者は功(こう)なく、自ら矜(ほこ)る者は長(ひさ)しからず。其の道に在(お)けるや、余食贅行(よしょくぜいこう)と曰(い)う。物或(ある)いはこれを悪(にく)む。故に有道者(ゆうどうしゃ)は処(お)らず。」
 訳、「つま先立って背伸びするほど不安定になるものです。大股(おおまた)で早く歩こうとするほど遠くに行けなくなるものです。自分の見識(けんしき)に自信があるほど何を見てもよくわからなくなるものです。自分が正しいと思うほど何が正しいのかわからなくなるものです。自分を素晴(すば)らしいと思うほど誰(だれ)からも認(みと)められなくなるものです。高慢(こうまん)になるほど人の上に立てなくなるものです。
 これらの焦(あせ)る気持ちやひけらかす態度を「道」の立場から見ると、どれも役に立たず、余計なことばかりです。
 誰からも嫌(きら)われることなので、「道」を心(こころ)得(え)た者はこのようなことをしないものです。」。
 如何です、身の程を知って分相応に物事を身につけなさいという話しです。人に負けたくないという気持ちはわからないことはありませんが、先ず実力を身につけることの楽しみ、悦びを知れと老子は諭します。化けの皮は剥がれます。メッキははがれます。
 自分の考えに固執すれば世間が見えなくなるぞ、独善家は嫌われるぞと教えています。自分が一番だというような人を誰も指示はしないと。実れば実るほど頭を垂れる稲穂かなですね。本当の知恵者は寛容さが養われるものです。物知りほど愚考に走るようになることを戒めているのです。
 読めばなるほどと思いますが、日々実践してこそ、対応力、実践力となることをお忘れありませんよう。謙虚に振る舞うことを大切にして楽しく豊かに日々をお過ごしください。見栄や、背伸びは自分を欺き、人をも欺き、結局は信頼も何もかも失うのです。東京地区の皆さん次回は11月2日(金)です。教えを心がけ徳目としてお過ごしください。来月も楽しみにしております。
 土曜日、楽しくお過ごしください。明日は第二日曜日です。心華寺・金港辯財天様「水子供養法祭」です。午前10時から厳修いたします。あなたしか知らないお子様へお話をしてください。お待ちしております。力なき者へ情けをかけることがありませんと、自らの開運を閉ざすこととなります。おまいりください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。 合掌
※どのようなご相談でも承ります。0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp。相談することの勇気が未来の幸運の扉を開けます、ノックをしましょう。