心で感じ取る

おはようございます。

 今朝は博多です。昨日B巧芸社様安全祈願加持、講話を済ませ、お昼からの九州新幹線であっというまに鹿児島から博多へ、文明とは凄いものです。だからといって自分の力が何倍にもなったと考えてはいけません。
 高度な知識を得ても同様。知識を活かすのは、仁徳や思いやりを持ち、人様をサポートをさせていただくという謙虚な気持ちがなければ、誰も親しんではくれないのです。
 人の便利を考えて思いやりがなければ不便に、窮屈になることもあるのだということを知れば過信せず、誤った考えを持たず、自惚れもしません。
 これからB巧芸社博多支社様の安全祈願加持と講話をさせていただき下関・愛宕寺へ夕方入る予定です。
 論語、陽貨(ようか)第17-19に「 子日わく、予(われ)言うことなからんと欲(ほっ)す。子貢(しこう)日く、子如(しも)し言わずんば、則ち小子何(しようしなに)をか述べん。子日わく、天何をか言うや、四時行われ、百物生ず。天何をか言うや。」。
 訳「孔子が「私はもう何も言うまいと思う」とおっしゃった。子貢がこれを聞いて「先生が何も言わなければ私どもはどうして先生の教えを学び、伝えることができましょう」と言った。
 孔子がおっしゃった。「天は何をいうだろうか。しかし春夏秋冬はめぐっているし、万物は自ら生長しているではないか。天は何をいうのだろうか」。
 これは命ある者は「その姿で語ってくれるでしょう。天は何か語ってくれるかい?四季も折々黙ってめぐっていくでしょう?自分が目を向ければそこには自然の営みや四季がある。言葉がすべてではないのだよ。移りゆくものに心を向けてごらん、真理は言葉の中にあるのではなく、天の示す摂理のなかにあるんですよ」と孔子は親切に教えるのです。
 いわゆる、「心で感じ取ることです」「感謝の心で感じ取ることです」。安全祈願のお加持は正しく天地自然がどのような中でも四季の営みを行い、万物を生長させてくださることに感謝の祈りを捧げるのです。
 人為的に考えれば矛盾に思うこともあるでしょう。しかし、どこに不平不満を持っていっても、如何ともし難い現実もあるのです。
 何ごとに対しても誠心誠意、ポストにベストを尽くし日々感謝して働く(傍(はた)を楽にする)、利他の実践を行うことです。そして、とても重要で大切なことは祈りの言葉は「個人個人の中で熟成し、利他の心を生長させ豊かにさせてくれるのです」。この心はビジネスの世界では最も大切な心です。
 便利で、簡単に手に入るためという意識で知識を得たり、道具やパソコンを用いたとしても、感謝を思い、知識を熟成実践しなければ、その知識や道具が仇になるだけです。早く、便利にという思いは、我利です。自分の思いだけが現実となれば良いと考える、我利我利亡者となるのです。人間はこれから先も、新幹線のようなスピードでは走れないのです。
 知識を得て、素晴らしい言葉を知って、パソコンや道具を駆使したとしても、心から相手を思いやる利他の行動、人を思いやる、他者を思いやる「共感性」がなければ、人と人とのつながりはできず、企業人として、社会人として最も大切な人から人への精神の継承の文化ともならないのです。独善的な人間を増やし、国全体で滅亡に走ってしまう危険性すらあるのです。自然を敬いましょう皆さん。
 明晩は「にんげん学」神戸居酒屋講座「論語を読む」です。南薩摩旨いもん「キリシマ山荘」さんでお目にかかりましょう。今日も気づきを与えてくださる周りの皆さんに感謝の思いで一日を楽しくお過ごしください。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。 合掌
※どのようなご相談でも承ります。0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp。相談することの勇気が未来の幸運の扉を開けます、ノックをしましょう。