勇気

おはようございます。

 今朝は雨が降っております。副住職・誠澄は雨の中の懺悔練行、33㌔を歩いています。望んでいない試練は日常に待っているという一つの現実です。心惑わされず、とらわれず全うするには歩き続けるしかありません、人生はすべからく、このように覚悟が大切です。
 競争しない、というのが私の生き様、このような思いで歩んできました。いろいろな方を拝見して「人に勝ちたいと思って事を始めるから、己に負ける、途中で投げ出すのではと考えています」。
 私は「人に負けてもいいと思っています」。物事を始めれば人との遅速は五十歩百歩です、自分より早い人もおれば、遅い人もおる。人に勝つことではなく、自分ができるようになることが大切なのです。勝ち負けで自分が思い立ったことを投げ出してはいけません。
 己に克つからこそ、「人間として洗練されるとも思っています」。論語にある話、孔子の弟子の子路(しろ)は勇ましい男性で、常に勇を好みました。あるとき孔子にたずねました。
 「君子は勇を尚(とうと)ぶか」と、孔子は答えて、
 「君子は義をもって上とす。君子勇ありて義なければ乱を為(な)す。小人勇ありて義なければ盗を為す」と。
 この通りだと思います。いくら立派な地位や知識があったとしても、義がなければ君子でも何でもなく、ただの権力者になり、社会の秩序を乱し、家庭では暴君となり破壊してしまいます。また、未熟な小人も同様で、道理がわからず、思いやり、義がなければ、わがままになり暴力を振るい、社会の秩序を乱し、家族や身近な人を苦しめるのです。
 知識があっても、義がなければ小人同様、我利に働き、知識を押しつける暴力を働くようになり。知識が少なければ、言葉の暴力や、腕力に頼るただの暴力的人間になってしまうのです。
 しかし、「勇気は必要です」。何のために勇気が必要かといいますと、「義のため」「利他を行うため」「己を忘れて他を利するため」です。
 私は競争社会の中に暮らし、自分のペースが皆さんのペースについて行けずに、何と世の中は情けがないのだろう、思いやりがないのだろうと、恨めしく思い、愚痴る日々でした。愚痴は方法、道理のあることに気づけない、気づかない故の愚痴であり、不平不満です。
 あるとき「競争せずに歩む道理、自己実現」に目覚め、真実に人を思いやる義、勇気を知ることができたのです。皆さんの後塵を拝することで、皆様をお手本としたのです。
 論語に「三十にして立つ。而立(じりつ)」と説いてありますが、32才で心華寺という舞台、ステージを授かりました。遠い先人、身近な先人の後塵を拝し、真実の勇気をお手本としたからこそと感謝しております。
 明日はNPOこころのはな「子ども食堂」開店日です。午後4時から7時、開店時間です。明日の正午まで予約を受けつけております。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいしております。予約後のキャンセルの場合も必ずお電話を入れて下さい。お待ちしております。
    
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp 相談する勇気が幸運の扉をノックします。