人の善悪を問わない

 おはようございます。

 今朝はシトシトと雨が降っています、久しぶりの雨でしょうか?お大事にお過ごしください。

 「にんげん学」京都講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。老子に限りませんが、心学は「小欲知足を知りなさい」と諭すのです。多くの悩み苦しみは我欲から生じます。欲は元々具わっています、その欲をそのままにしておきますと暴走し、人生を虚しくするのです。

 高級車にハンドル、ブレーキ、ギアがついているように、せっかくの自分の能力も自分で制御できなければ走ることは叶わないのです。それ以上に人生を楽しくできません。
 聖徳太子もおっしゃっていますように、人間とはなかなかに素直になれないようです。教えに従い素直に生きればラクに楽しく暮らせるのですが、素直に出来ずわざわざ面倒な生き方をしてしまう、面倒な生き方はやめなければいけません。

 「我が是とするところ、彼が非なり。我が非とするところ彼が是なり」と太子は教えます。「人が是とすることは我が非であるというのです。これは何も芯から理解していっているのではなく、自分と違った意見を言いますと、天邪鬼の心がわいて、イエスとは言えないというのです」。
 これでは、世間を広げられない、人様の素晴らしい智慧をお借りできない、そのような心の狭いことではいけないと。太子はだから、先ず一旦認めよ、そうすれば「和が生まれる」と教えるのです。この通りではないでしょうか?。

 人の心は反発心(探究心・向上心)と和合する心が同居しています。そのバランスを知るのが心学です。ただ反論するからお互いに変な意地を張ってしまい、愚かにも争ってしまう。
 老子は「争いは、正しいと正しいの争いだ」と諭します。争っている暇があったら「為すべき事を為せ」というのです。人の言葉や行動に引っかからず素直に自分が望んだ人生を歩みなさいと。
 「誰が悪い、何が悪いと心を煩わせてる時間がもったいない。裁きは天に任せて、自分のやるべき仕事にわき目もふらず、純粋に懸命に取り組みなさい」と老子は諭します。
 人間が争うには、歴然とした実力の違う人、差のある人とは争わないのです。我を出しやすい、出やすい人との間で争うのです。

 道理、Taoを知らない人は、自分を磨き高めることを忘れ、是か非か、良い悪いと、対立して自ら傷つき人生を途中で投げ出してしまうという自棄になる人も多いのです。
 学びは「心の食事、心に栄養を補給しなければ枯れ果てて、心がやせ細り、心貧しくなり、ますます人を受け入れられなくなるのです」。
 人間には元々具わった「我」があります。それは「我を張る我ではなく」「豊かな真我、豊かな人生となすための我であることに目覚めましょう」。
 道、Taoを知れば「虚心坦懐」に物事に集中できて楽しくポストにベストを尽くす人生とできるのです。このような人を世間は放ってはおかないのです。少しの知識で我を張るような人になってはいけません。老子の説く、上善水の如し、しなやかに日々を過ごしましょう。来月の京都講座は3月11日(月)です。しなやかに一ヶ月をお過ごしください。
 今日は人の是非善悪に心を奪われず、自分自身の為すべき事を楽しくして過ごしましょう。

 

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
※運命開運相談。辯財天秘法・姓名判断。家相、地相の相談等々ご相談ください。0774-44-5380。mail:bonsan01@wao.or.jp。相談したときから主体性のある本物の人生が始まります。                                                              合掌

✩「にんげん学」京都講座ご出席の皆さんありがとうございます。

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