生々化育

おはようございます。

　私が学校を卒業するまで一番嫌いだった日は何といっても修了式、成績表が渡される日、これが一番嫌いだった、いまでこそ「結果から学ぶ」などと偉そうに書いていますが、何一つ学ぶことはなく、嫌いが増しただけでした。
　しかし、自然といいますか、万物は「生々化育（せいせいかいく）」されるものです。生々化育とは「天地自然が万物をつくり育てること、創造と発展、そして衰退と滅亡」をいいます。

　あるとき、生々化育という言葉を知り、「え」と思ったのです。勉強は嫌いだけど、他の部分の生長はあるかな？と思ったことがあったのです。それが、自分の好きなことをしようとした一つのキッカケだったように思います。
　事実、私は学業の道では「衰退と滅亡の道をたどって」いたのですから、間違いはありません。
　生々化育ということを信じ、お山に修行に入ってから人と競争しない世界に生き、ひたすらポストにベストの暮らしをしました。比叡という大地に蒔かれた花々は隣の花とは競い合いません。
　ポストにベストを続けていますと、道理とは嘘をつかないもので、目の前の事柄の世界に「創造と発展することを無意識に考えるように成っている自分がいるのです」、人の道として嫌がらず、続けていればのことです「信＝真＝誠」です。
　心学の「中庸（ちゅうよう）」に「誠は天の道なり。之れを誠にするは人の道なり」とあります。
　誠とは、何でしょうか？。真理であり、法則を言います。天の道、自然の道は、とてつもなく厳格であり、少しの狂いもなく、粛々（しゅくしゅく）と進められていきます。そこに間違いは無く、全てが法則どおりに動いていきます。
　天の道、自然の運行は、すべてが真理である法則によって行われ、数学的に動いていきます。そして、万物を養い、育てていく道なのです。しかし、人は、その道を何度となく踏み外します。人間は、間違いをおかします。人間だけが、道を踏み外すのです。　そして、法則からはずれて、「周りを傷つけ、自分自身をも傷つけてしまう」のです。ですので、天の道を、真理を、法則を身につけ、それにしたがって生きていくこと、行動していくことが求められます。まずは、真理を認識する必要があります。そして、真理を実践修養する必要があります。さらには、真理そのものになってしまうまで（ポストにベスト）、成長していかなければなりません。

　天の道、真理、法則を体得し、そのものになってしまって生きていくこと、そして、その法則を周りに示していくことが、「人の道であり、誠の道、修養の道です」。　
　私はどれほど多くの人を傷つけてきたことでしょう。少しずつ迷惑をかけないように学び続けて行きたいと日々心新たにしています。今夜は「にんげん学」小倉講座「老子を読む」です。老子のTaoは自然の誠の道です。今夜から受付が午後6時、6時半開講、8時まで講座となります。会場でお待ちしております。
　今日は「誠の一字を考え」過ごしてみてください。
　　　
世界平和をお祈りいたしましょう。Ｆｌｏｗｅｒ　ｉｎ　ｙｏｕｒ　ｍｉｎｄ・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
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✩Mさんがお庭で咲いた可愛い花をお持ち下さいました。