周りに左右されない

おはようございます。

　今朝は青空の中に雲が気持ちよく浮いている素晴らしいお天気です。「にんげん学」京都講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。聖賢の書は毎日読んでも感動します。背伸びせず、自然体の生き様が説かれているからでしょう。

　昨日学びました老子20章「周りに左右されない」という教え、まったくその通りです。私たちは人の中で日々暮らしています。その上私たちは正直です、人の期待に添おう、応えたいと願うのは人として当然の心情です。
　ですが、老子は、もう一歩歩を進めて、「周りに左右されない生き方こそ自然なのだ」と教えるのです。応えよう、応えようとするから「悩みを生み、苦しみを生む」というのです。
　比叡山伝教大師様の「ポストにベスト」の生き方です。ポストにベスト以上も、以下もない生き方です。ポストにベストそのものの中にこそ喜びもあり、生きがいもあるのです。評価されたい、認めてもらいたいという気持ちが苦しみを生みます、日々ベストを尽くす楽しみに目覚めましょう。
　老子は「大智は大愚に似たり」とも教えます。些細なことには愚者のように応用していても、大事なことには賢者のように機敏に対処するということです。このような在り方は難しいことですが、日々聖典を読誦し、じわりじわりと魂に染みこませていくことで可能となります。
　世間様を見ていますと、すべて分かっているというような言葉を発する人がいます。このような人は、きっと疲れるのではないかな～と心配したくなります。何でも我が物にしたいと息巻く人も。
　人の賢愚はにわかには判別しがたいものです。賢人にも本当に聡明な人と、小賢しい人がいます。愚者にも本当に愚かな人と愚鈍に見える人がいます。老子は本当に賢い人は真の賢人だと見るのです。そこで上の「大智は大愚に似たり」というのです。
　老子は周囲の人の眼を気にするのではなく、「道」に従って、無為自然に生きることを大切にしましょうと教えるのです。
世間の上下関係の対立世界に矛盾を感じながら生きることをやめて、ポストにベスト、無為自然に楽しく暮らしましょう皆さん。わざわざ、自分で自分を苦しめる愚を犯しながらイヤイヤお仕事をすることは今日からやめましょう。

　先輩後輩、上手下手、遅速には限りはありません。自分の上手を求める豊かで楽しい生活を日々お送りましょう。
　来月の京都講座は7月8日（月）。ウィングス京都で6時半再会しましょう。お大事にお過ごし下さい。
　　　　　
世界平和をお祈りいたしましょう。Ｆｌｏｗｅｒ　ｉｎ　ｙｏｕｒ　ｍｉｎｄ・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目：慈悲の心を持つ（思いやりは勇気）・質素倹約（物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる）・謙虚な心（争いを生まない）・一隅を照らす（ポストにベスト）。
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☆「にんげん学」京都講座ご出席の皆さんありがとうございます。

☆明日はNPOこころのはな「子ども食堂」開店日です。明日の正午まで予約を受けつけております。0774-45-5561。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいしております。予約後のキャンセルの場合も必ずお電話でキャンセルをしてください。お待ちしております。