思考の原点

おはようございます。

　私の思考原点であります「仏教聖典」、日々読誦しております。「はげみ」第一章、さとりへの道。第三節、仏のたとえ、7をご紹介します。常に私の戒めとしているところであります。
　「金持ちではあるが愚かな人がいた。他人の家の三階づくりの高層が高くそびえて、  美しいのを見てうらやましく思い、自分も金持ちなのだから、高層の家を造ろうと思った。
　大工を呼んで建築を言いつけた（可能性を持つあらゆる人びとの欲のあることの例え）。大工は承知して、まず基礎を作り、二階を組み、それから三階に進もうとした。主人はこれを見て、もどかしそうに叫んだ。
　「わたしの求めるのは土台ではない、一階でもない、二階でもない、三階の高楼だけだ。早くそれをつくれ。」と。
　愚かな者は、努め励むことを知らないで、ただ良い結果だけを求める。しかし、土台のない三階はあり得ないように、努め励むことなくして、良い結果を得られるはずがない。」
　お読みになっていかがですか？このような愚かさは誰にでもあるのです。道理を知らず、学ぶことも知らず、我欲だけで、自分の意地だけで歩む人。又少しの成功を手にして慢心してしまい、学ぶことを忘れ、思いだけでできると錯覚に陥ってしまった人。部下に結果だけを求めてしまう等々の人です。

　日に新た　日々に新た　又日に新たなり。日々新たな気持ちで基本を確かに己を楽しく戒めしましょう。師は私に日課の大事を教えて下さいました。

　比叡山下山時、一人のおまいりもなく、ご利益は言葉では伝えることができても、ご利益をいただいたという人もいない時、ただただ道を信じ日課のお勤めを修す日々、無心に無心にポストにベスト、そしていつしか、お一人、そして又お一人とおまいり下さる方ができたのです。いつしか研修にお出でになられる企業様も。

　道理を基本を努め励み修すれば結果は自ずから成るのです。その大事を聖典は示し、師は示して下さいました。

　今日は先日のお礼に比叡山麓坂本にあります師匠の自坊にお伺いします。これも私の原点です。今日ありますのも、師に弟子入りを許されたからであり、先日の報恩登山同様、比叡山があったればこそです。先日はご縁のあります皆様方とご一緒のお礼参拝でした。今日は一人原点に立ち戻り新たな気持ちでお礼を述べてまいります。

　今日は皆様もご自分の基本を確かめてお過ごし下さい。
　
世界平和をお祈りいたしましょう。Ｆｌｏｗｅｒ　ｉｎ　ｙｏｕｒ　ｍｉｎｄ・ありがとう・心に華を咲かそう。
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☆師とご一緒に写真に収まるなどというご縁のありがたさは二度とはないでありましょう、感動です。