学びは希望

おはようございます。

 昨日は秋の彼岸明けでした。一週間ご先祖様へ一層の感謝の祈りを捧げられたことでありましょう。ご先祖様へのお供養を通して六波羅蜜の修行ができる、「布施行ができる喜び」です。人生は布施の心(利他の行動)で仕事、日常生活を送りますと、喜びを多くします。そうすることで迷わない智慧ある生活を確立できるのです。これからもご精進ください。 
 「にんげん学」小倉講座「新・論語を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。論語にかかわらず、心学の書、教えがあったことに感謝しています。心学を身につけますと、やる気が落ちないのと、学ぶ、教えてもらうことの楽しみ喜びが永遠となります。いわゆる自分の可能性、上達を楽しめる、楽しく思う。
 少々オーバーな表現かも知れません、学ぶことは一生の悦びだ、という自覚です。
 私が私でいられると考えていることの一つに、やはり「学ぶ姿勢にある」と考えています。年下の人からも年長者の人からも学ぶ、自分の出来ないことのできる人から学ぶことです(専門的なことから、専門外まで)。
 孔子は「下学して上達す(若い人からでも学ぶこと)」ということも教えています。このような思考は人材発掘のために経営者、上に立つ人には欠かせない思考です。
 知識や技術はおおよそ同じようなことを私たちは学び修練します。そこには必ず、人の世界では遅速、優劣は生まれます。この差別世界を確かにしませんと、不平や不満、争いを生み、楽しめない人生としてしまう。
 よし、この道で私は人生を確立するぞ、と一歩を踏み出したのはいいとしても、実践の場でどのような事で挫折感を味わい、道を投げ出すかわかりません、それは道理を知らない事による苦しみです。
 このようなことは感心しません。また、自分は一人前だと思って自惚れ、謙虚を知らず、学ぶことを忘れ、人間関係や、知識も技術もそこでストップしていることにも気づかずに、ダメになっていく人もいます。
 それらは一様に学ぶ姿勢の欠落でしょう。私も因果応報の道理を知らずにいた修行前は自暴自棄になるしかありませんでした。

 師について道を知り、学び、歩むことの素晴らしさを知ってからは、「疑いを持たないようになりました」。
 以前に書いていますが、お釈迦様の弟子の、チューラ、パンタカの話し(9月11日記)、お釈迦樣のお導きにより、おまいりに来られる人の「靴磨きをして悟られた」のです。何故悟ることができたのでしょう、そう、チューラ、パンタカはお釈迦様の教えを「疑わなかった」のです。靴を拭く、何で私がこんなことを?などと不信の気持ちを持たず、己の修養とした「差別即平等観」です。人は現実において差があるのです。しかし、法、教えは平等を示しているのです。
 私は教えを知らず、因果応報の道理を知らなかった時には、芥川龍之介の「蜘蛛の糸カンダタ」のような男でした。我欲のみの大泥棒で極悪人のカンダタは自分で思ったように好きなように人の物を盗み、好きなように生きていたあるとき、「深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛が一匹、路ばたを這って行くのが見えました。そこでカンダタは早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗にとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったのです」。
 しかし、自業自得、悪因悪果、因果応報、彼は死んだ後、「血の池地獄に堕ちたのです」。そのとき、お釈迦様は天上界から、地獄に堕ちた人間をすべて神通力で見たのです。そのときカンダタに「一度の善因があることを知り」、「彼の前に蜘蛛の糸を垂らしたのです」。
 彼はそれを手にして登りましたが、下を見たら大勢の亡者が後から後から糸を登ってくる様を見て彼は下の者を「この糸は俺のものだと言って足蹴にしたのです」その「とたん糸は頭の上から切れて再び地獄へ真っ逆さまに落ちたのです」。
 皆さん、この話を話しとしてだけ読みますか、聞きますか?如何でしょう。心の学問はすべて、この話と同じなのです。芥川龍之介は上のパンタカの話しを蜘蛛の糸に書き直しました。
 何一つ優れた物を持っていない私、そんな人間が素直になれず、良い仕事、良い立場などと選んでいるようでは、奈落の底に堕ちるしかないのだと、思ったのです。チューラ、パンタカはお釈迦様の教えを素直に聞かれたのです。カンダタは道理を知らず、善因は多くの悪因を消滅してしまう偉大さを知らず、自業自得の人生を送ったのです。
 人生は因果応報、上手下手、優劣、遅速にとらわれず、豊かに学びましょう。来月の小倉講座は10月26日(土)です。私は教えを知り、現実の苦しさや辛さを知れば知るほど、教えを信じたのです。疑えば夢も何も手に入ることは無いのです。
 「人の感情で最も高貴なのは希望です。運命がすべてを無に変えそうとしても、それでも生き続けようとする希望です」(ゲーテ)。祈り学びは希望。無学である私の希望。知識豊かな人が周りを敵のように考えている人に学びは希望であることを知って欲しい。
 今日も私の分に合った師の教えを楽しく守り過ごします。その在り方で多くの同行、師友と出会えたのです。ただただ感謝です。今日も楽しい一日をお過ごしください。 
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
※運命開運相談。辯財天秘法姓名判断。家相、地相の相談等々ご相談ください。0774-44-5380(心華寺)。0832-22-7404(愛宕寺)。mail:bonsan01@wao.or.jp。相談したときから主体性のある本物の人生が始まります。相談料は一件につき五千円いただいております。
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※ご家族で修養しませんか!家族の絆が深まり、家庭内の憂いが無くなります。

✩「にんげん学」小倉講座ご出席の皆さんありがとうございます。来月は10月26日(土)です、時習して楽しくお過ごしください。

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