心を空っぽに

おはようございます。
 「にんげん学」一宮講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。
 心学の書は楽しませてくれます。もちろん、はっきりと分かることも愉しいのですが、抽象的な真理をああだ、こうだと考えることが楽しいのです。人様の心に接し、ああ、なるほどと別れてから膝をたたいて納得する喜びにも似ています。
 昨日学びました老子四章、老子はいつも意味深です。だからこそへこたれない人生となる。
 「道は冲(むな)しきも、これを用(もち)うれば或(ま)た盈(み)たず。淵(えん)として万物の宗(そう)に似たり。その鋭(えい)を挫(くじ)いて、その紛(ふん)を解(と)き、その光を和(やわら)げて、その塵(ちり)に同(おな)じくす。湛(たん)として存(そん)する或(あ)るに似たり。われ誰の子なるかを知らず。帝(てい)の先(せん)に象(に)たり。」
 ここから「和光同塵(わこうどうじん)」という語がうまれました。「ぼんやり生きよう」ということでもあります。あまり、とんがっているとせっかくの才能も能力もダメにしてしまいますよ、ということです。争いは「正しいと正しいが引き起こす」と老子はいいます。人生は争うためにあるのではなく、生きがいをやりがいをもって生きることです。
 「「道」は空っぽの器の様にそれだけでは何の役にも立たないように見えるが、それを満たそうとしても満ちる事がないくらいに遠大なものである。その懐の深さは万物を生み出す根源の深さでもある。それは鋭くとがった刃先を丸くし、もつれた糸を解きほぐし、光の輝きを和らげ、何でもない塵と一つになる。まるで水を湛えた器の様に静かにそこにある。その「道」はどこから生まれたのか解らないが、万物を司る天帝のさらに祖先であるようだ。」
 何だか良く解らない「道」の何だか良く解らない説明ですが、じっくりとお読みいただき味わってください。
 しかし「空っぽの器」という例えはとても解りやすい。器というものは中が空であるからこそ、そこに何かを入れる事ができるのです。「何もない」という事が全てを受け入れる包容力の源となっているのです。固定観念に囚われ人様の事を何一つ受け入れない認めないということはいけません。
 「その光を和げて、その塵に同じくす。」の部分は和光同塵という後々仏教にも取り入れられた言葉の原典になりました。「道」のあり方を人間のあり方として捉えた解釈です。 これも私流に解釈しますと「ポストにベスト」です。これができるのにと、とんがったり、あれでなければと、不平を言ったり、固定観念で心の中が一杯になっていたら、人を否定することにもなり、共に歩む人も出てはこないのではないでしょうか、与えられたポストに無心にベストを尽くす、無限の人のお役に立てるようになり、無限の可能性の扉が開かれるのです。
 和光同塵、角を出さず、楽しく過ごしましょう皆さん。肩を怒らせ、意地を張って生きる、しんどい人生は止めましょう。一宮講座も今年も来月で最後の講座となります。12月5日(木)となっております。お忙しいとは存じますが、最後の講座よろしくお願いいたします。
 今夜は「にんげん学」東京講座「老子を読む」です。東京地区の皆さん銀座二丁目「東京都中小企業会館8F」の会場でお待ちしております。
 今日は目立つことを考えるのではなく、楽しく淡々と一日をお過ごしください。
  
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
※運命開運相談。辯財天秘法姓名判断。家相、地相の相談等々ご相談ください。0774-44-5380(心華寺)。0832-22-7404(愛宕寺)。mail:bonsan01@wao.or.jp。相談したときから主体性のある本物の人生が始まります。相談料は一件につき五千円いただいております。
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※ご家族で修養しませんか!家族の絆が深まり、家庭内の憂いが無くなります。

 ✩「にんげん学」一宮講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。Nさん、「ぼた餅」を皆さんにありがとうございます。

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