弘毅

おはようございます。

 「にんげん学」一宮本年初講座「新・論語を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。いつも書くことですが、やはり嬉しい、一年の最初に相変わらずにご挨拶できたことに感謝いたします。私の講座はご案内はさし上げますが、出欠は取っていません、皆さんの主体性にお任せしておりますので、ご出席頂いたときの喜びは一層感慨深く、喜びが大きいのです。皆さん、今年も宜しくご一緒ください。
 昨年八月以来体調が思わしくなく、一入皆様にお目にかかることの嬉しさを噛みしめております。人様があっての私、対照できる人様があって励むことができている、有り難い、まったくあり得ないことへ感謝の思いを厚くしております。71にして70の非を知る、学ぶことはありがたいことです。心が素直になり、爽やかさを覚えています。
 本年もよろしくお願いいたします。来月は2月7日(木)です。よろしく昨日学びましたところを味わってください。来月も楽しみにまいります。
 今年はいろいろと人生に於いても仕事に於いても厳しい場面、状況があると思われます、時に大切なのがやはり、「仁愛」「思いやり」です。論語、泰伯(たいはく)第8-7「曾子曰(そうしいわ)く、士は以て弘毅(こうき)ならざるべからず。任重くして道遠し。仁以(じんもっ)て己が任と為す。亦重からずや。死して後已(のちや)む。亦遠からずや。」
 訳「能力があり人の上に立つ人物は、おおらかな心と強い意志を兼ね備えていなければならない。責任は重く、道のりは遠いのだから、仁の心を会得してその奨励につとめるというのは、なんと重い役割ではないだろうか。しかも死ぬまで歩み続けなければならないのだ。なんとはるかな道のりではないだろうか。」
 孔子の弟子の曾子の言葉です。人生は平坦な道はありません、だからこそ仁愛を元に「弘毅なる心」が大切だというのです。弘毅とは「大らかな心と強い意志」のことです。弘毅の心があってこそ、上に立つ者に課せられた条件だというのです。
 また、「人の意見に耳を傾ける柔軟な姿勢」「責任感の重い仕事に長期戦で臨む覚悟」、マニュアルに頼りがちな現代人には耳の痛い、心に刺さる言葉かも知れません。  
 曾子孔子の思想を継承・発展させていくことが夢・志であったのでしょう。自ら使命感としたからこそ弘毅の心を養うことができたのです。人の上に立つ、人に認められるためなどという自利や我利の小さな世界ではなく、師の教えを継承しようとする厚い情熱が使命感に燃え立たせたのです。
 昨今のパワハラモラハラは上に立つ者の弘毅の自覚が無い、リーダーの心がける姿勢のないままに上に立ってしまった人間の悲劇でもあります。
 弘毅、大いに見習わなければいけない考えです。今日は「弘毅」を大切に、責任感という心を大切に過ごして週末をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。 合掌
※運命開運相談。辯財天秘法姓名判断。家相、地相の相談等々ご相談ください。0774-44-5380。mail:bonsan01@wao.or.jp。相談したときから主体性のある本物の人生が始まります。