上達・下達

おはようございます。

 昨日の夕方まで開校しておりました本年初「M&Uスクール」受講生の皆さん、ありがとうございます。本年も宜しく学んでいただきますようよろしくお願いいたします。
 M&Uスクールの学長は梅谷忠洋先生です。梅谷学長は音楽家、フルーティスト・作曲家でもあります。お出会いさせていただいてから33年ほどになります。大阪の北新地という場所のとあるお店で出会いをいただきました。一般のお方ですと、北新地という所はいわば歓楽街、このような場所のお店に来ているような坊主に対する印象の多くは「生臭坊主」と思われるでしょう。ところが、お店のママさんと、梅谷学長は、そのようには受けとめられなかったようです。ちょうどお目にかかったのも1月でした、私の誕生日が2月1日、梅谷学長にだけにお話ししたわけではなく、私はどなたとお目にかかっても、別れる際には誕生日を教え、誕生会においで下さいとお話しするのです。99%の方は返事をしても、来て下さる方はありません。しかし、ご両人はお出で下されたのです。それ以来のおつきあいをさせていただいています。縁を縁とされる方、縁尋機妙の働きです。
 誕生日の夜、お二人でお出でになり、学長が本堂で私のために、フルートを吹いて下さいました。誕生日を祝って私のためにだけ演奏下されたのです。贅沢なひととき、感動で涙が止まりませんでした。今でもまざまざと思い起こします。以来33年相変わらずのおつきあいをいただいております。先生、ありがとうございます。
 学長は高名な音楽家で作曲家であります。先生を拝見する度に論語のある条を思い出します。
 「君子は上達し、小人は下達す。」論語、憲問(けんもん)第14-24。
 「君子といわれる人は、平生道義に従って日夜勉学修養するから、玉成の人格が構築され、名声愈愈(いよいよ)高まるが、小人は安楽をむさぼり、かつ、利欲にのみ拘泥(こうでい)して私をほしいままにするから、人々からも忌み嫌われ折角の人生を無意義にし、堕落の極みに達する。」
 人間は顔かたちも違うように、心のありようをはじめとした性格も異なります。しかしながらどんな人も、出来れば幸せになりたい、衆目を集めたいという願望を持っています。これが正直な気持ちでありましょう。
 ではどんな人が幸せになれるのでしょうか。憲問篇に、「君子は上達し、小人は下達す」と教えています。先に書きましたように、君子といわれる人になるためには、常に前向きに日夜勉学修養することであります。日々の小さな積み重ねが累積(るいせき)されて、本人も驚く程の境地に達するのです。小人とは、君子の逆の人だと考えればいいでしょう。
 人間は、生来、その能力をより高め、より深めて人生を謳歌(おうか)すると同時に、人々のお役に立つように生まれてきているのであります。
 本来のそういった使命を具現するために、学ぶことと働くことに喜びを感じるように率先垂範すれば、精神的意義は表現出来ない程の境地に達するでありましょう。
 そのためには、目標を定めて、諦めることなく日々実践することです。とかく学問というと、若い時代のことだと思いがちですが、学ぶということは、生を得てから終えるまで、やり続けることが大事なのです。そのことが、健康と長寿にも功を奏するのです。先生は「音符に従って日夜精進されたのです」。いわば「道に教えに従った」のです。その姿を拝見したときから、教えに従うことの大切さを一層感じたのです。師友の素晴らしさ、切磋琢磨を感じた一瞬でもありました。
 道理に従うことを大切に新年1月の後半の週をお過ごし下さい。
   
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
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