作務

おはようございます。

研修のスケジュールの中で大切な一つが「作務(さむ)」です。作務とは「掃除」のことです。孔子朱子も人間の基本は「洒掃(さいそう)、応対、進退の節」の三つを基本を挙げています。掃除(整理整頓)と人様との応対、人間としての出処進退、このような根本的行動が大事というのです。この基本が出来てこそ人間として完成されるのです。
「作務」。
作務とは字の如く「務めを作る」ことです。社会人として誰しも仕事を作ることは大事です。人間が人間らしく生きていくためには最小限度の暮らしが成り立つように収入が必要。そのためにも「作務の大事に目覚めなければいけません」。
作務、務めを作る事は簡単です。人様の「苦を抜き楽を与えることを考えること」です。その身近な事柄が「掃除、整理・整頓」を出来てこそ発想が可能です。
知識は大事ですが、論理的な概念に凝り固まってしまいますと、目の前の事も見えなくなり、人間として失格です。ゴミが落ちていても、散らかっていても、人が困っていても何とも思わないような知識であっては何の力ともなりません。
人は瞬時の応対、言葉、行動が大事です。いわゆる知識を肉体化する、身につけることです。言葉を換えれば体現・体得することでなければ行動とはならないのです。事を目の当たりにしても体得していなければウロウロと右往左往するだけです。
先ず身近な人に対する言葉遣い、応対そして整理整頓が理屈抜きで出来るようでなければ世間に役立つ発想などは到底無理な話です。体得・体現を重んじた知行合一を心がけましょう。さればこそ人をも感化し影響力のある人間性が確立され指導的立場ともなっていくのです。
世の中を何とかしようと考えれば先ず自らを正しく導くべきです。そうしなければ自分も社会も救われないのです。今日の夕刻まで新人の皆さんがキチッと洒掃、応対、進退の出来る社会人となってくださるように導ければと思っています。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。