親子関係

おはようございます。

今日で熊本地震が起きて一年、お亡くなりになられました皆様に改めましてお悔やみ申し上げます。そしてまだまだ不自由な生活を強いられている皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈りいたします。
「にんげん学」一宮講座「新・論語を読む」ご出席の皆様ありがとうございます。昨日は論語孔子が説くところの「親孝行」の話し。
孔子は身近な家族を最も大切にすることが豊かで幸せになるという考えです。「身近」な世界の最初は家族、その家族を大切にすることができなければ、社会に出て自分を取り巻く人達と一緒に仲良くしていくことができないという基本の考え。仲良くすることの基本は「譲り合う」こと、「我を少し抑えること」、家庭の中で「家の仕事を互いで行うこと」です。
身近な関係は不自由の中にも、最も頼りになる(甘えられる)世界です。このことを明確にすること。何故不自由を感じるのでしょう、赤ん坊、幼児の時は、蝶よ花よと育てられながら、次第に躾(しつけ)が行われます。最初は甘えも許され育てられましたが、いつしか、躾が始まり、してはいけないこと、しなければいけないことが親の論理、社会の論理で躾けられます。
親は人生で初めての味方であり、乗り越えなければいけない存在でもあるのです。ここを親は確かにして愛情深く躾けることです。厳しすぎても甘やかしすぎても子供は豊かに育ちません。
だからこそ親は自分の親を尊敬し仕える姿を子供に見せることが大事となのです。自分自身が子供の前で両親やご先祖を敬う姿を見せておけば、不自由さが不自由と観ずることなく、辛抱という人生に於いて最も大切な心を無意識に養うこととなるのです。
人生を歩む上に於いて何ごとにも辛抱がなければ事の成就はなりません。親孝行とはこれほど大切なことです。親孝行を代々の宝物、家宝とすれば、その家の繁栄は言うまでもないのです。
家が安泰でなければ仕事に対する気持ちも不安定となります。家にいれば会社が心配になり、会社にいれば家が心配になる、どっちつかずの中途半端な日々の人生を過ごす羽目になるのです。
親子関係は理屈や計らいの外、だからこそ己の心を修める心学の要がここにあるのです。家族は信じ合うことです。親子代々教えられ躾けられながら繁栄するのです。世間体(学校の成績等々)を気にして躾けたりすることが親子の心を離れさせてしまうことを親は知りましょう。
家族を思い合えば円満になり、家族を信じる心をもつことは、家庭を円満に保つための最低限のルール。世間に惑わされて判断してはなりません。親子の心が離れてしまうことの原因となるのが世間の価値観によって生じるのです。
今夜は「にんげん学」東京講座「老子を読む」。Tao自然は不仁、感情に左右されず真の愛を説くのが老子、家庭の愛情も同様です。東京地区の皆さん会場でお待ちしております。
皆様の今日一日が穏やかな一日でありますようお祈りいたします。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆昨日道中でとりました風景です。