共感力

おはようございます。

私たちの災いは外からやってくるものではありません、すべて我欲が招くのです。良いことも自分の心が招きます。このことがわかったならば、どう在ることが、どのように人と接するのかの大事が見えてきます。
私たちは学んでいます、豊かな人生を送ろうと学んでいます、仕事も同様な思いでやっています。では、豊かになれないのはなぜでしょう。上にも書きましたが、知識も技術も「我が心を通して用いている」ことを確かにしなければいけません。どのような「心で知識や技術を用いているか」です。
豊かとは安心の道を歩み、使命感を持ち嬉々として歩むことです。地位や名誉や物を得る豊かさというのとは少し違います。物や地位は与えられるものであって、与えられたものは奪われるのです。「豊かさ、幸せは感じるものであり、これは奪われることはありません」。
学びは、この知識、技術は素晴らしいと、感動共感し学ぶ者と。これを知ればお金が入る、立身出世するとして学ぶ者との二者があります。前者は尊敬の念で学び、後者は我利で学んでいます。
教えが存在している事実は「利他」です。だからこそ学問という体系が人から人へと継続されてきたのです。エゴ、我利を満足させるためではないのです。「エゴや我利の人は独り占めは考えても、人生最大の喜びである分かち合うことはしません」。
孔子は「聡明な者ほど、自分を守るために愚者を装う」と言いました。本当に有能な人は、その頭の回転の早さではなく、学ばせていただいた知識で多くの人に親しみサポートすることを人生としたのです。学びに感謝しているからこその行動です。
仕事ができて、論理明快な人がいるとします。人は、そのあまりの有能さに腫れ物を触るように引いてしまいます。優秀ですから、このような人には支援を求めることも稀ではないでしょう。しかし、慢心しない人はいません。このような人は、優越感を抱き、挙げ句の果ては自慢話を吹聴し、アピールしたり、上司の意見にまっ先に論理的な反論を加え、自分の優秀さを周りに示そうとします。
周囲にはその人の有能ぶりはよくわかっています。しかし、人間性に問題があることで、周囲からは次第に孤立してしまいます。孤立は組織や社会で生きる者には致命的なダメージを与える危険性があります。
人生は取り立てて自分を飾る必要は無いのです。人間性とは自然にじみ出てくるのです。私は飾らずに生きることができればといつも思っています。菜根譚(さいこんたん)前集91に。
「正直者は福を望んでいなくても、天はその無欲な行いに感心し、幸福を授けるのである。
　狡猾(こうかつ)な者は災いを免れようと画策するが、天はその心を見透かして不幸を与えるのである。
　天の力とは誠に不思議なもの。人智は天の足元にも及ばない。」
いかがでしょう。私は洪自誠(こうじせい)の言葉を光明として歩んでいます。社会は共感力のある人に親しむのではないでしょうか。目の前のその人の立場に立って、共に考え共に歩む、それでこそ私は人間力が養われるのだと信じます。それが利他、ポストにベストだと思っています。共感こそ豊かな人生、生きがいと使命感を得、与えられた能力をイキイキと発揮できると考えます。今日から三連休、豊かにゆっくりとお過ごし下さい。

世界平和をお祈りいたしましょう。Ｆｌｏｗｅｒ　ｉｎ　ｙｏｕｒ　ｍｉｎｄ・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。 　合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話：0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか？いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見を。
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