菩薩行(ぼさつぎょう)

おはようございます。

今朝は爽やかです、今日は愛宕寺の「月例幸福祈願祭」、年一度お護摩を修さない日、「地蔵盆」ですので皆さんと「大数珠繰り」をします。
ご先祖様の「菩提」と「有縁無縁」の方々の「菩提」を願って「大数珠を繰る」のです。これは「菩薩行」そのものです。
数珠はご存知のように「一本のひもで百八つの数珠玉がつながれています」。「一本のひも」というのは「一つの教えで共に安楽な世界へ」という意味を表しており、「玉」は「個々人」という意味でもあり、「百八つという煩悩の数」を表してもいます。
私たちは自分一人が幸せでも周囲の人や家族が不幸せであったり病であったり、会社が不景気であったりすれば結局は安心の生活とはなっていかないのが道理です。
ですから「みんな一緒に幸せに」という「心を込めて」大きな数珠を皆さんと一緒に念仏を唱え「菩提を念じ幸せを念じる」のです。
その思いを持って日常の生活の中で仕事や人様と接することで人様に勇気と希望を持ってもらえる動機となると信じて行うのです。
百八つの玉をすりあわせて「無謀な欲に惑わされないように、無謀な煩悩に翻弄されないように」と「煩悩の摩滅を願う」のです。行為行動を行っていればこそ「悪縁に出会ったときブレーキもかけることができ、抑制もできる」のです。
煩悩のあることを「自覚している」からでもあります。煩悩のあることを自覚していない人は往々にして「慢心から無謀を行い破滅を導いてしまう」のです。
せっかく能力がありながらそれが発揮されないということは「煩悩のなせる業」です。煩悩を自覚することが「大成の大きなポイント」でもあります。「欠点を自覚し長所を伸ばす」。
自覚の行為は「押しつけではなく」雰囲気、豊かな人間性を「醸し出すこととなり」、自然環境が良くなれば物が育つの道理で、社会が自分を取り巻く環境が良くなっていくのです。
一見積極的でない行為のようですが、「確固たる信念で」やっています。私たちの日常はみんなで考え「個人で行動」します、故に最も大事な「思い信念ともなる」のです。
昨今は派手なパフォーマンスでなければ駄目なように考えている人もありますが、そのような中では、その時は何か「事が成せるような錯覚となりますが」、現実の仕事では一人での行動、地道な行動ですから、周囲の派手な行動でやれるような気がしていた分、大きな落ち込みが待っているという落とし穴にはまってしまうこととなるのです。
数珠繰りは「菩薩道」です。菩薩道とは「上求菩提、下化衆生(じょうぐぼだい、げけしゅじょう)」、悟りを求める行為は、日常で多くの人を導き、多くの人を安心の世界へ誘う行為行動なのです。
物価高や不況は多くの人の苦しみをもたらします、現実を見ればおわかりのように他の人々の安定を願わなければ己自身の安定のないことが理解されるはずです。是非ご一緒に数珠繰りをして周囲の平和安泰をお祈りいたしましょう。
夏休みでその上今日は日曜日ご家族で是非数珠繰りをしてお子様にも人様への思いやりの行動を行うことを教えてあげてください。
みんなの幸せを祈る人が多くなる社会でありたいですね、そうすることで様々な事件もなくなっていくのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌