許す仲

おはようございます。

昨日も小春日和の素晴らしいお天気でした。夕方には美しい三日月と金星、木星が輝き明日を祝福してくれているようでもあります。
寒いときには暖かさを、暑いときには涼しさをですね、これが偽らざる人情です。昨日お昼から一泊二日の研修を終え元気に下山をしていきました、研修生の皆さん元気にご活躍ください、そして今度は自らの気持ちで遊びに来てください。楽しみにお待ちいたしております。
寒いときに暖かい心で接してあげられるようにご精進ください。
「相許す仲」。
私たちは日々仲間の方と一緒に仕事をしています。先日も書きましたが独りでは何事も達成できないのが道理です。
叡山、伝教大師様はこのような教えを私たちに示してくださっています。
「若(も)し意を得て相許(あいゆる)さば、彼此利有(ひしりあ)らん。若し心を執(しゅう)して相諍(あいあらそ)わば、彼此道(ひしどう)を失せん。」(守護国界章(しゅごこっかいしょう))。
意は「互いに相手の意をくみあって許し合うときには、互いによい結果を得ることが出来る。しかし、互いに自分の考え方や立場に固執してあらそうときには、互いに道理をそれてしまう」。
会社には仲間が沢山いて当然です、そして価値観や知識も当然違って当たり前です。違うと云うことは「自分が見えていない部分を人様が見てくれている」という「信頼感を互いが持つべき」なのです。
そして「利を同じく」する。
我利、方法論で争うことほど愚かなことはないのです。もちろん議論は大切です、議論は大切ですが、議論は争いではなく、仲間と共に「良い結果を生むことにあります」、このことを忘れて論争になってはいけないと云うことです。
議論と論争は天地、水と油ほどの違いがあるのです。
会社での議論は勝ち負けではなく、「利という意志、心は同じだという所から出発しなければなりません」。
誰しも長所ばかりではなく、欠点ばかりでもないのです。長所欠点があるからこそ仲間がいるのです。
だからこそ価値観の違い、知識の違いがそこで活かされていきサポートし合うことが可能となるのです。
視点が違ってこその議論であり、相手の論をよく聞き、受け入れ自分の論と正しく比較して議論としなければならないのです。
議論であって感情論ではないのです。道理、論理は感情を持たない故に万人に活かせるのです。故に議論を正しく冷静に行って「同じ利の追求として行動の源とすべき道」なのです。
議して決せず、決して行わず、という愚かな集団となってはいくら正義を口にしてもそれは正義でも何でもなく、悪議であることを知るべきなのです。
決したら率先して和合して従うという器量も大事なのです。自分のために、又社会、会社のために、昨今の時期だからこそ大切ではないでしょうか。相許す心がなければ道をも失い破滅しか待っていないのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌