明に生きる

おはようございます。

「にんげん学」京都講座ご出席の皆さん、ありがとうございました。「老子」を読みいかがでしたか、「伸びるではなく、屈む」、「有に先だって無」、「知る者は言わず」、心にドキッと感じるものがあったのではないでしょうか。
来月は本年最終講座、終わりよければすべてよし、確かに予定をこなしてご出席下さい、来月もお会いいたしましょう。
懺悔練行に随喜いただきましたYさん、ありがとうございました。大変な行に随喜しようとする誠に必ずや天はお応えくださるでありましょう。
「明に生きる」。
明らかに真っ直ぐ楽しく歩み「大成」するには何が必要でしょうか、いろいろあると思われますが、その一つに「兼聴(けんちょう)」するということがあります。これは「いろいろな人の話に耳を傾ける」ということです。
これに反して「偏信(へんしん)」というものがあります。特定の人や、特定の考え方しか信じないということです。
この両者は先に行くに順って大きく展開を変えてしまいます。多くの人に耳を傾ける人は「栄え」、偏る人は「傾く」のです。
多くの人に聞く人の生き方は、
1、素晴らしい知恵に恵まれていながら、それをひけらかすことなく、逆に周りの人々の知恵から学ぶように努める。
1、つまらないような意見にまで注意深く耳を傾け、そこから教訓を引き出して自分を戒める。
1、他人の悪をあばこうとせずに、善を見ると、どんな善でも称揚する。
1、部下に意見の対立があると、両者を比較検討して妥当なものを採用し、それを活かす。
偏る人、人の意見を聞かない人は一時の繁栄はあったとしても、独りよがりとなり敵を作り、仲間が離れ、いつしか坂道を転がるように落ちていくのです。
人間は愚かな人間でも、他人を責めるときには、欠点がよく見えます。また聡明な人物でも、自分の過ちに対しては目が見えなくなってしまうのです。
だからこそ兼聴が大事で、偏信は注意しなければならないのです。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌