心を受け継ぐ

おはようごいざいます。

「にんげん学」神戸講座ご出席の皆さんありがとうございます。昨日の八佾(はちいつ)第3、10条、11条の孔子の考え、少し難しかったですが、人間として社会人としてとても大切なことだと思います。
孔子は魯(ろ)という国で生まれました。魯の国の先祖は周公(しゆうこう)です。周公を嗣(つ)いだのが伯禽(はくきん)という王、素晴らしい王様でしたので、周公を祭る「天子の祭り、禘(てい)」を許されました。その後時代が下がるにつれて、「祭りを司る信実(真実)の心、意義を忘れ」次第に国が弱体化したことを嘆いたのが孔子でした。先祖の功績の上にあぐらをかくとろくな事はないのです。汗水流して共に力を合わせ働く喜び、人間にとって最も美しく素晴らしい意識を失う、哀しむべき事です。
いわゆる「形だけが立派でも精神がないことを嘆いた」のです。今の時代でも、形だけで心の伴っていない人はよく見かけます。形さえ整っていればさもできていると錯覚している人もいます。
孔子は生知(せいち)の人(生まれながらに知る人といわれた天才)です。あるときある人に「禘(てい)の祭り」の意義を質問されました。答えは「知らず」でした。
もちろん孔子ですから知識としては知っていたはずです。しかし「知らず」と答えた。これは「天子の位にある人にだけ認められた祭り」だからです。知識はあったとしても行ったことがない故「知らず」と答えたのです。
孔子は知っているだけでは「知者」とは言わなかったのです。言行一致ができてこそ知者だと。蕩々(とうとう)と話をするいかにも自分でできそうな話しぶりの「ジャーナリスト」のような人間ではなかったのです。
「知ったかぶりをする人間を最も嫌った」のです。陽貨(ようか)第17、24条に「子貢曰(しこういわ)く、君子も亦悪(またにく)むこと有りや。子曰く、悪(にく)むこと有り。」と答えていますように、孔子は「不遜(ふそん)な人間」「その位にないものが上の者を謗(そし)る人間を悪(にく)んだ」のです。
今日の世相は人を云々する方は大勢おられます。孔子は人を云々するならば、先ず率先して「社会を改めようと行動すべきだ」と教え自らも行動したのです。
ある地位を得られたのはそれまで謙虚で慎ましく歩んだからであります。地位を得て謙虚さを忘れてしまっては増長して足下をすくわれてしまいます。偉大な孔子の生まれた魯国は増長した結果滅んでしまったのです。
大きな事を正し変えていくのも、自らを正すのも先ず身近な矛盾やおかしいと感じている小さな事を率先して正すことを大事にすべきです。知識はなくとも、おかしいなと思うことは欲ぼけして犯されていない限り、直感で誰でもわかります、それを率先して自ら改めれば社会は素晴らしいものになるのです。改めることに憚(はばか)る事なかれ、少しだけ勇気を出しましょう。
神戸講座は来月も22日(水)です。暑くなりますお大事にお過ごしください。来月亦お目にかかりましょう。
明日は愛宕寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」です。午前10時からのお祈りです。共に幸せの祈りを捧げましょう。祈りは謙虚な姿勢の第一です。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
北九州、小倉のGさんがパソコンをお持ちで無い方に配ってくださいといって、ブログを冊子にしてくださいました。それと皆さんに粕汁のお供養にとお勤めの酒造会社さんの酒粕を2キロもお供えくださいました。明日が楽しみです。


※学校にいきづらい・行きにくい、会社にいきづらい、と考えておられる皆さん、それはご自身に正直だからです。でも何とかしたい、自分の夢を追いたい、したいことをしたいと考えておられる皆さん、心のオアシス「特定非営利活動(NPO)法人こころのはな」はいつでもお電話でのご相談を受付ております。0774-45-5561(斯波(しば)まで)、お待ちしております。
メール相談も承っています。e-mail shiba@kokorono-hana.com。ダイヤルを回す、キーを叩く勇気をお父さん、お母さん少しだけ出してみませんか?HPもご覧になってみてください。お話しすることで気持ちが楽になるということがあります、また良いアイデアが浮かんでくるかもしれません。お待ちしております。
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