後輩をあなどらない

おはようございます。

今朝は昨日からの雨が強く降っています、何事も無いことを祈ります。7月、今月もよろしくお願いいたします。七夕の月です、短冊に願い事を書き祈ることが好きです。七夕に限らず、願い事、祈ることが好きといった方が良いのかもしれません。わくわくしますし、夢を持てます、それだけで楽しく日々を過ごせるのです。
随分と私は祈ることで救われてきました。私の為に祈るという行為が作られたのではないかとさえ思うときがあります。
お釈迦様は万民を救いたいという願い事、心願をお持ちです。すごいですね、これは、自分のことはともかく周りの人びとの苦を取り除いてあげたいというのですから、先日も「苦はなくならない」という話を書きました。
お釈迦様は人生観を確かにさえすれば楽しくなるよと私たちにいろいろな法を説いて下さいました。何事があったとしても教えを信じて私はただただ歩んできました。一筋の道を歩んで来たからこそ多くの出会いをいただき喜びも、楽しみも沢山わけていただきました。
一昨日手紙が来て開封しましたら、某会社の新役員体制の案内が入っていました。それを見て若いときから知っている方が、常務取締役に名を連ねている、思わず、凄いと膝を打って喜び感動しました。
案内を見て論語、子罕(しかん)第9、23条をハタと思い出しました「子曰く、後生畏(こうせいおそ)る可(べ)し。焉(いづく)んぞ来者(らいしゃ)の今に如(し)かざるを知らんや。四十五十にして聞こゆる無きは、斯(こ)れ亦畏(またおそ)るるに足らざるのみ。」。 
意は「後輩をあなどってはいけない。甘く見ていたらあっという間に追い抜かれるかもしれない。ただ、四十、五十代になっても名が広まっていなければ、追い抜かれるなんて心配はする必要もない。」。
「上司は部下に対して度量の広さを示しなさい」ということです。若い人たちの思いきりのよさや大胆な発想を見くびってはいけないという戒めは、固定概念に縛られがちな大人にも十分通用するのではないでしょうか、私には特に胆に銘じなければならない教えと気を引き締めました。
孔子自身も、若い人たちがもつ才能に、老成した自分にないものを見たからこそ、多くの弟子たちと正面から向き合い、自分が学んできたことのすべてを伝授しようとしたのだと考えます。
この条は、私が弟子に対する態度、そして会社の上司と部下の関係にあてはめて考えてみるとわかりやすいのではないでしょうか。上司が部下を指導する場合に肝心なのは、「ねたまずにその才能を伸ばしていこうという心の広い視点に立っているか否かという点」です。
ある程度仕事をこなせるようになると、「自分はどんな仕事でもできる」という驕(おご)りにつながってしまいます。だが、それはただ仕事に慣れただけであり、時間が経てば誰にでも自然と身につくあたり前のスキルであることが多いのです。「だからこそ自分でもできたのだと謙虚になるべき」。
それなのに、それを自分の実力だと勘違いをしている人が、上司という立場になった途端、部下に「なっていない」と上からえらそうなことを口にしてしまう人間となるのです。これは最悪な上司です。年令が上で経験があるからといって、偉そうに威張るのは上司として避けるべきです。度量のない上司には、部下を批判する資格はないのです。
ときには、「部下の意見にも耳を傾け、「すごい」と思ったら、率直にその気持ちを伝えられる心の広い上司を目指しましょう」。部下をほめますと、「部下は自信をもち、上司は信頼されます」。部下を甘く見ますと、「部下は育ちませんし、追い抜かれて当然」という悲惨な結末をむかえるのです。
一昨日手紙を見てあぁ彼らもこのような素晴らしい会社の取締役になったのだと感動し、己を恥ずかしく思った次第です。
おまいり、勉強会にご出席くださる皆さんの多くも社会的にも個人的にも素晴らしい方々ばかり。お手紙を拝見して大いに今月の戒めとして短冊に認めたいと思っています。縁は「福の神」。後輩の方や後進の皆さんを侮らないようにしましょう。今月もよろしくお訪ね下さい。素晴らしい7月でありますことをお祈り致します。昨日よりも少しだけ喜びの多い一日でありますよう。
明晩は「にんげん学」一宮講座、明後日は東京講座、共に「論語を読む」です。梅雨の真っ盛りですが、学びを通して心に涼風を吹かせましょう。会場でお待ち申し上げます。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
小さい花は何故か魅力的です。



鳥のために残していた金柑。

※学校に行きづらい、会社に行きにくい、なぜこんな気持ちになるのでしょうか?それは自分に正直だからではないでしょうか、自分に正直になり生きるのに誰に話せば良いのかわからない人のための一時避難のオアシスが「特定非営利活動(NPO)法人こころのはな」です。
お父さん、お母さん、同じ悩み苦しみを持っている方たちとお話ししてみませんか。分かち合いますと何か光が見えてくるような気がするのです。それだけでも心が楽になります。0774-45-5561(斯波(しば))、がお待ちしております。メール相談も承っていまe-mail shiba@kokorono-hana.com。