本を務める

おはようございます。

今日は「建国記念の日」、国民の祝日の一つ、昭和41年(1966)、建国をしのび、国を愛する心を養うという趣旨で制定されたそうです。翌年から実施され、もとの紀元節にあたります。紀元節は「日本書紀伝承による神武天皇即位の日を紀元の始まりとして制定したされたそうです」。日本の初代の天皇であります。現在の平成天皇は125代となります。これからも安泰で継続されることを願っています。
施行されて半世紀、私が比叡山に登山した一年後だとおもいます。昨日は「慈愛」「質素」「謙虚」の三つの宝のことを書きましたが、天皇陛下のお暮らしを報道で知る限り、慈愛に満ち、質素な生活をなされています。そしてとても国民の皆様には優しく接してくださいます。125代も続いたことの大本がここにあるのではと感動します。
家の安泰が私たちには先ず大切です。家の安泰があればこそ、国の安泰となります。論語、学而第1、2条に「有子曰(ゆうしい)わく、其の人と為(な)りや孝悌(こうてい)にして、上(かみ)を犯すことを好む者は鮮(すく)なし。上を犯すことを好まずして乱を作(な)すことを好む者は、未だ之有(これあ)らざるなり。君子は本(もと)を務(つと)む、本立ちて道生ず。孝悌なる者は、其れ仁の本たるか。」。
意は「弟子の有子が言った。親孝行に励み、兄姉を敬う人の中に年長者を軽んじる人はいない。年長者を大切に思う人の中に世間を混乱させるような人はこれまでにいない。君子は人としての根本の修養に努める。根本が定まれば道が開ける。孝行悌順(こうこうていじゅん)こそ仁の根本なのだから。」。
有子は、「人は父母から生まれ、兄姉とは血を分けた親しい間柄である。だからこそ、孝悌は人が有する良心だ」と言っています。
「孝」は人としての基本的な道徳です。親孝行で、目上を尊敬する人間が乱暴狼藉を働くわけがありません。有子は「学んだ者は、家庭生活における孝弟を重視する。それは、両親を敬愛し、兄姉とは仲良く助け合うという道徳の基本が家庭の中で実践できる人間は、社会に出ても上司や先輩に誠実な態度で敬意をもって接し、友人には敬愛の心でつきあうことができるからだ」と言っています。
また、「世の中のことはすべて根本と末節がある。末節にこだわって根本を見失えば物事を成し遂げることはできない。樹木も根がしっかりと張らなければ、枝葉も茂らず生長しないのと同様に、人も孝悌の心をしっかりと養わなければ、仁徳のある立派な人間に成長できない」とも言っています。
両親兄弟を見捨てる人間が、どうして天下国家を思うことができるでしょうか。父母兄姉のためを思って行動できない人間が、どうして他人の利益を考えて行動できるでしょうか。
天下を治めるには、まず孝悌の心で家庭をうまく切り盛りできることが大切なのです。
一見小さいと思われる家庭を大切にしてこそ、国家を云々できるのです。今日は家庭を大切に思う日として、建国を考え、仁愛の心を確かにしましょう。安泰を願っても根本を確かにしませんと、繁栄が無く安泰は得られません。
明晩は「にんげん学」東京講座「論語を読む」です。東京地区の皆さん、知識を得て、それを力とできるのは「徳を磨いてこそ」です。明日はその徳を磨くことの大事を論語からご一緒に学びましょう。穏やかで素晴らしい一日でありますことをお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌