より良い人間関係

おはようございます。

渡り鳥のようにあちらこちらと飛び回っています。最近は少しのんびりと周りの景色を楽しみながら飛び回ろうと心がけています。各地で行っています「ぶら和尚」もその一つ。そのためにも、当たり前のことですが「よりよい人間関係を築く」ことではないでしょうか。やはり旅は道連れが大事です。
「一歩譲れば日々楽しく」なるのは間違いのないところ。菜根譚(さいこんたん)前集13項に、
「狭い道では、一歩譲って人を先に通し、美味しい食べ物があれば、三分減らして相手に譲る。
このような心がけこそ、この世を生きていく上で、一つの極めて安らかで楽しい方法である。」
狭い道とは、日常の仕事の世界。「相手を先に通す(意見を聞く)ことが礼儀と心得る。」。また、一緒に美味しいお酒を飲んだり、ご馳走をいただくのであれば、「独り占めせず、必ず周囲の人びとと分かち合いいただくこと」です。
昨日NHKラジオを聞いていますと「一人でちょい飲みが流行っている」という話でした。解説している人が言うには「本音で話せない飲み会が今どきの人には嫌だということであるらしい」のです。お酒も食事もやはり「共にが楽しいと思うのですが?」皆さんは如何でしょうか?
独り占めをしますと、妬みや嫌悪感を生むことになるからです。割り勘だからといってガツガツしないことです。
人はそれぞれ考え方が違います。ですから、「衝突が起こる」のです。これは普通のことです。でなければ「選りすぐりのアイデアも生まれません。」しかし、衝突してそこでストップしたり、争いにならないために、「双方が譲り合えば解決すること」です。
そうではあるのですが、「どうしても引き下がらない人がいます。」そうした人は「敵をどんどんつくり、評価をさげるだけ」となるのです。
それとは逆に、聡明な人ほど「自分と他者の双方によい状況をつくるものなのです。」中国の戦国時代、趙(ちょう)の国の話に興味深いものがあります。このような話です。
「大将軍廉頗(れんぱ)は躍進著(いちじる)しい宰相藺相如(りんしょうじょ)に嫉妬した。その両者が道端で鉢合わせしそうになったとき、藺相如が道を譲った。廉頗を恐れたのではない。他国の攻撃の抑止力となっている二人が諍(いさか)いを起こしては国が危険に曝(さら)されると考えたからだった。この話を聞いた廉頗は改悛し、以来、二人は刎頸(ふんけい)の友となった。」
いかがですか、「道を譲る気持ちがあれば、相手も素直に応じてくれる」のです。しかし、どうしても譲らぬ人は「相手も頑固になり、必死の反撃を仕掛けられ、傷を負うことになるのです。」
そうならないために、道を譲るのです。相手が通りやすいように配慮するのです。人生は「本当に進みたければ、退(しりぞ)くを知ることが重要です。」「争う」よりも「譲る」の大切さを深く考えましょう。
これは「良好な人間関係を築く基本です。」明日は下関・愛宕寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」。慈悲心・祈りこそ最も勝れた「謙譲の美徳」。今日も楽しい一日とするために、ちょっと譲りましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
私たちは「熊本・大分地震」の復興支援を応援します。ボランティアの皆さんご苦労様です。気をつけて作業お手伝いしてください。感謝いたします。
近所のお花畑です。