初志

おはようございます。

五月、鯉のぼりが空に泳ぐ季節、最近ではあまり見かけませんが、昨日佐賀県武雄市に行っていましたが、幟もたなびき、大きな鯉のぼりが泳いでいました。空を泳ぐこいのぼり、悠々としていいものです。先人の心は如何ばかりであったのでしょう。わが子、孫を思う心、きっと、登竜門の故事に倣い、どのような困難にもめげずに人生を全うして欲しいとの自然な愛情だったのでしょう。
目標を立てればこその困難、試練、この事実を確かに知り、何度も何度もチャレンジしてこそ力となり、地力が養われることを知ってほしいですね。そのためにも大人である私たちが日々イキイキと志を持ち歩まねばなりません。
道理を歩んでの試練は乗り越えられないものはありません、我欲から発した目標を掲げて失敗するのです。
人生は、初志貫徹が大事です。初志貫徹というのは、どのような事態が生じたとしても志を忘れないことです。志を全うできない事態を招くのは自分自身の心のありよう、持ちようです。
少しの楽におぼれる。困難に挫折する、この二つの理由です。少しの楽を得て志が成ったと勘違いし身を滅ぼす。また志を立てたから障害、困難、試練に出会ったことを知らず、自分に自信を失い挫折してしまうのです。最初から、一度で成功するなどと考えるなとは言いませんが、それは自惚れで、自信過剰です。
一度の失敗で、自信を失うようであってはいけません。失敗は、下がれ、もう一度やり直せ、弾みをつけろ、という教えでもあるのです。
何度も何度も繰り返し切り返し、急流を、滝を上ることにチャレンジしたからこそ、鯉も龍に変じ空に舞い上がったのです。このことを鯉の話しだ、人間の話ではないと、笑いますか、私は笑いません、見習います。登竜門の故事を教訓とします。
鯉のぼりが風がなく、ダラリと下がっている姿を飛べていないとみるのではなく、力を蓄えているのだと私はいつも見ています。人間は普段の姿を人は見ているものです。
何度も何度もチャレンジする姿に五月の風のような爽やかさを感じ、人はその姿に感動し手を貸し、アドバイスを与え、いろいろな難関を通り抜ける人脈もできるのです。ただの子供に対する寓話だと一笑に付す、味気ない人間ではなく、豊かな人間性、思いやりのある人間性を養うのは、鯉のぼりの登竜門の話、素晴らしいものではないでしょうか。私はこの話で勇気をいただきました。(「後漢書李膺伝」より。「竜門」は中国の黄河中流の急流で、これを登った鯉は竜になるという言い伝えから、 立身出世の関門といわれた。)
今月もよろしくお願いいたします。素晴らしい五月でありますことをお祈りいたします。天が試練を与えるのは力を信じているからなのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
☆先日周南市に行ったときの鯉のぼりです。