薫風

おはようございます。

昨日の夕方、何かを訴えるようなものすごい雷と雨、人間の傲慢さを戒めるようにと感じたのは私だけだったでしょうか?。
6月今月もよろしくお願いいたします。いつも書いていますが陰暦名は風情があります。6月は水無月(みなづき)、田んぼに水を張るので水が足りなくなるから水無月、素晴らしい表現です、古人は粋(いき)ですね。目の前の物事を見て洞察力、観察力、心の計らいを感じます。陰暦の名からイメージ力が高められるようにも思います。
思いは大切、人生の苦楽は心、思いが作り出します、思いの産物。世の中を見るのは自身の心の窓を通して見ます。ですから、どのような心を通して見るかが大事です。思いを正しくして確かにしていれば、決して人生脇道にそれません。それたとしても又自反して戻ることができます。何か始めて途中で止めるようなことではいけません。例え失敗したとしても、自分が目指している目標に向かっての失敗であるから、人間的成長もあります、失敗しない人などはいないのです。失敗を恥じるようでは志とも言えません。
私たちは心に自分の価値観という色眼鏡をかけて世間を見ています。真っ白な心で世間をありのまま見るのと、自分の色で見るのとでは全く違ったものに見えます。私は教えによって見るように心がけています。ですが、時折我が出て失敗します。何度失敗したことやら。痛い目に遭いながら豊かに成長するのでしょう。
今月もよろしくお願い致します。無心に今月も外境にひかれて主体性を失わないように、無心にポストにベストを尽くしましょう。
人生を、どのように歩むか、志を持つことです。志がないと、常に外境に惑わされ、生涯ふらふらして、自分の人生をまっとうできません、もったいないことです。人間どのように在ることがいいのかを確かにすることです。でなければ、具体的に生きるために「どうすればよいのかの省察ができない」。省察できないから進化が無い。志がないから教えを求めない。欲だけでは何物も得られません。
不出来だった私が、あるときから確かな人物像を持ったため、学ぶこと教えを求めることに主体性を持って対するようになったのです。
省察できるような材料を持たなければ省察も反省もできず、自暴自棄になるだけです。物を計るのに物差し、といった如くです。自分を計るものが教え、道理、そして大切なのは、人物像、自分を映す鏡です。どのような人間となりたいのかの具体的イメージ、温故知新。
省察できない、反省できない、このような人生では楽しくない、自分を豊かに進化させようとする意志がないのはちっとも楽しくないのです。夢、志が在るからこそ、省察する悦び、修正する悦びにも目覚めます。いわゆるモチベーションが落ちない、元気を失わない。
学ぶからこそ朋遠方より来たる有り、同志を多くし切磋琢磨できる。これほど愉快な人生はないのです。
人生大勢の中の孤独ほど寂しいものはありません、理解されていないと人を責め、すねて、口先で威張り散らす人生は哀しい生き方です。失敗や挫折を認めないとこのような人間になってしまいます。
この頃に吹く風のことを「薫風(くんぷう)」といいます。新緑の間を吹き抜ける快い風のことをいいます。薫風のような在り方ができればと思っています。
是非・善悪・利害・得失などの相対的な狭い念慮を捨て、常にポストにベストを尽くす人間でありたいと願うのです。
風はとどまらず、一瞬にして吹き抜けます。だからこそ快く爽やかなのではないでしょうか。私自身も人びとの中を歩み、過ぎ去ったときに皆さんが薫風のようにさわやかに感じてくれるよう無心に今月も修養したいと念じ実践してまいります。
朱子は「読書(学び)の楽しみとは、大自然の働きと一体となることに他ならない」と。今朝は雨も上がりました。今月もよろしくお願いいたします。薫風のようにさわやかな一日をお過ごし下さい。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆Sさんに涼しい可愛いお人形で玄関を飾っていただきました。

NPOこころのはな「子ども食堂」にボランティアとしてお手伝いいただいていますGさんに、ご主人手作りの「空豆」と東日本大震災復興支援となる食材「わかめと昆布」を子ども食堂の食材にといただきました。Gさん、いつもありがとうございます。


☆愛媛、八幡浜市のOさんに寺の食材の必需品梅干しのための梅を沢山送っていただきました。Oさん、いつもありがとうございます。