思うは工夫の一字

おはようございます。

昨日は台風の影響で一日中強い雨でした、各地で被害が出ている様子、お見舞い申し上げます。今年は雨が多く水分が大地に染みこみ土砂崩れが多く見られるようです、山の近くにお住まいの皆様どうぞお気を付けて下さい。被害が広がらないことをお祈り致します。
10月も、あと二日で終わります、週半ばからは11月霜月、冬物を着て対策をしっかりとして風邪など引かないように用心しましょう。反省と新たな目標を確かに充実した素晴らしい一週間をお過ごし下さい。
今年も残すは二ヶ月、大切にしたいと思います。人生、思うことほど楽しいことはなく、愉快なことはない、などと考えておられる方はありませんか?。「心の役目は思うということ」とは先日も書きました、佐藤一齋の言。思うことは楽しいことなのです。佐藤一斎曰く、
「心の官は則ち思うなり。思うの字は只だ是れ工夫の字のみ。思えば則ち愈々精明(いよいよせいめい)に、愈々篤実(いよいよとくじつ)なり。其の篤実なるよりして之を行と謂い、其の精明なるよりして之を知と謂う。知行は一の思う字に帰す。」。
意は「心の役目は、思うということである。思うということは、人としての道を行うことについて、いろいろ思い考えることである。考えれば、行う道について、ますます鮮明になり、いよいよ誠実に取り組むことになる。
その誠実に取り組むことから「行」といい、その精通からして「知」という。そこで、知も行もつまりは「思」の字に帰着する。」。
王陽明は「知行合一」を説いています。佐藤一斎知行合一を説いたのです。「知りて行うこと能(あた)わざるは、只だ是れ知り得ること浅し」という言葉もあります。「知識がありながら実行できないのは、持っている知識がまだ不足しているからだ」ということです。出来なければ「どうしてだろう、どうしてだろう」と「知ることを行い」、知ることを行うとは「教えてもらうこと」、そして「知ったら行動する」ことです。
己自身が出来ていくことを喜び、高まることを喜ぶ、精神が澄明になり、他と比べて云々など私欲に冒されず、知らず知らずの中に高みに昇っていくのです。
このような言葉から思い出されるのは、経営の神さまと言われる松下幸之助氏、世界のホンダを作られた本田宗一郎氏等も、99%の汗と、1%の霊感で一大事業を成し遂げたのです。「熟慮断行(じゅくりょだんこう)」すなわち、思いを尽くして断行する、知行合一という文字通りの実行であった故の成功だったのでしょう。「知は行があってこその知、知は行があっての知」です。実践充実の一週間をお過ごし下さい。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
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