行ずること

おはようございます。

霜月(しもつき)11月、たった一日、とんでもない一日、今月も大切な一日一日、よろしくお願いいたします。
今朝から副住職・誠澄は11月26日(日)〜12月3日(日)の一週間の「断食・断水・不眠・不臥」行の前行(ぜんぎよう)(本行に入るための準備の行)「懺悔練行(さんげれんぎょう)」(心華寺から京都・山科・醍醐三宝院往復の間の社寺を参拝し、往復33キロ歩くことで六根を清浄にする行)と「五穀断ち(米、麦、粟、きび、豆)、塩断ち」に入りました。行中は穀類を一切口にせず、塩分も摂りません、欲をコントロールする行。夜中2時半に出行のお見送りをしたところです。是非一度随喜行(ずいきぎょう。行者と一緒に歩く行)を修してください。大変なご利益、守護が得られます。
金剛経(こんごうきよう)に「一切の有為(うい)の法(存在)は夢幻泡影(むげんほうよう)の如く、露の如く亦電(またいかずち)の如しと、応(まさ)に是(か)くの如きの観を作(な)すべし」とあります。
要約すれば、この世の存在は夢の如く、泡の如く、影の如く。露の如く、雷のようである、このように観なさいというのです。
今の年になってようやく理解できました。朝目覚め、ああ今日も命をいただいたと、事実私たち人間は必ず死ぬものであります。しかもその人生は短く、かつ一回限り。確かに人生は畢竟(ひつきよう)、夢なのでしょう。その定めは私一人のものだけではありません、人間だけでは無く、一切の存在はみな免(まぬが)れえないものです。
私たち人間は生物の本能として死を怖れ(失敗を怖れ)、自らの死(失敗)を、考えたがらないものです。しかし、いくらもがいても、ついに死を回避することは不可能です。としたならば、この死から目をそらさず、この不可避の死とともに楽しく歩みたいと日々朝目覚めたとき、しみじみと最近は思うのです。
木々は色づき、もうじき葉が落ちます、この冷厳な事実をハッキリと認め、その上で生きがいがあるように生きるのが、勇気ある者の生き方ではないでしょうか。
野菜は霜にあたれば美味しくなると古来より言われます。「己を律するに秋霜を以てす」、という語もあります。人に厳しく己に甘くではいけません。
「患難(かんなん)は汝を玉にす」(人は困難や苦労を乗り越えることによって、初めて立派な人間に成長する。地中から掘り出された粗玉が、磨かれて美しい玉になるとう意味。「患難」とは、困難にあって、苦しみ悩むこと )という語も、私たちが出会う苦労やいろいろな変事、抑えつけられたり、辱(はずかし)められたり、悪口をいわれたりなど困ったことのすべては、天が自分の才能を成熟させようとするもので、そのどれもが、徳を積み、学問を励ます糧となるのです。
だから、私たちは、こうしたことに出会ったなら、これをどう処置するかを考えるべきであって、決してこれから逃れようとしてはならないのです。
先月は叡山下山時からの信者さんお二人を西方弥陀世界に送らせていただきました、諸行無常、一日一日を大切にありたいと、11月初めの日に新たに思っております。皆さんの11月が栄えある月で有りますことをお祈り致します。今月もよろしくお願いいたします。
今日はNPOこころのはな「子ども食堂」開店日、午後4時〜7時開店します。正午までご予約を受け付けています。0774-45-5561迄お電話下さい。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいしております。予約後のキャンセルの場合もお電話お願いします。お待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。
☆副住職・誠澄の出行。






☆広島のKさんからチョコレート20箱お供えをいただきました。七五三法要に皆さんへお下がりとさせていただきます。Kさん、ありがとうございます。