内に求める

おはようございます。

法要を終えた翌日はとても静かです、これはいつでも同じ。この静寂さも私は好きです。静かに余韻に浸りおまいりいただいた皆様のお顔を思い浮かべ感謝し、自反、三日間のお護摩を振り返り反省、そして又一から修養のし直しを考えることが嬉しいのです。
過去は楽しいことも苦しいこともあるものです、しかし未来のために役立てなければいけません。でなければお世話になった皆様に申し訳がたちません。法、教えにも叛くものと考えています。
有無、相生(あいしょう)ずるのがこの世。有から無、無から有、生滅の繰り返し。お護摩の炎も護摩木があればこそ燃えさかり、無くなれば自然消えます。この当たり前のことを「知る覚ることを智慧といいます」。ところがどっこい、この事実を見ながら、新たな精進修養もせず2匹目のどじょうをねらう。
いつまでも盛んなことはあり得ません。疲弊するだけです。疲弊だけではすみません、エネルギーが発散、消費すれば次は蓄えなければいけません。消費、発散だけを考えては道理に反するのです。この当たり前の事実を見ていながら見られないのは、「欲で目がくらんでいる、煩悩が目くらましをさせてしまっている」のです。
自然はだから大切な休息、エネルギーの蓄積を促し、滅してくださるのです。このことを「確かに知ることを智慧といいます」。
智慧者、信の道を歩む者は、生滅の道を歩み続けることで無理なく自然に豊かに繁栄することを知っています。だからこそ喜んで次の準備にとりかかるのです。
一年の成長は一年の成長と決まっています。一年の成長で二年、三年の成長を望むような道理にない愚かなことをやりますと、何も稔ることなく疲弊し疲れはてて終わるのです。そのような愚かな生き様をしてはなりません。道理をわがまま、我で使ってはなりません。
それよりも繰り返しできる楽しみを味わい豊かに暮らしましょう。毎日が楽しいのです。何が楽しいかといっても、護摩を修するたびに「新しい発見、気づきがあるのが楽しい」のです。それが皆さんに「更なる加持力となればと考えることが嬉しくなり精進する楽しみとなる」のです。
火焔の熱さは行者しかわかりません、側でお手伝いくださる方は体感していますが、火焔の熱さで呼吸することが難しくなるのです。しかしこれまでの呼吸法がそれを支えてくれることを熱さの中で実感出来るのです。密教瞑想法の月輪観(がちりんかん。密教感想法)です。鼻から息を吸い、ゆっくりと臍下丹田まで落とし込み、尻からはき出し百会(ひゃくえ。頭頂)まで昇らせ又鼻から息を入れ又臍下丹田まで落とし込むという繰り返しです。このようにしますと体で呼吸ができるようになるのです。
人様は理屈では信じません、見たもの、体感したものに信をおくのです。ですから私は日々人様に恥じないようにお勤めをさせていただくのです。教えを体感できる無上の悦びに目覚めますと後退がなくなるのです。いわゆる習慣は第二の天性となり、修養を怠らなくなるのです。
自然繰り返しができるようになりますと、竜巻が渦を巻いていくように、自然上昇気流となり無理のない小欲知足の繁栄となるのです。道理にない修練は疲弊するだけです。外に対する豊かさ(評価や物)を求めていけば疲れるだけとなるのです。逆に内なる自身の魂、精神を養うように修養しますと豊かさが日に日に充実してくるのが実感するのです。
昨日静かな一日を心の中に皆さんがお唱えくだされた、ご真言を感じながら感謝の一日を過ごしました。
今夜は「にんげん学」小倉講座・人生充実必勝法・克己学「老子を読む」、今年の最終講座。皆さんのご出席を楽しみにしております。明晩は「にんげん学」神戸居酒屋講座・対人関係の指南書・人心掌握の書「論語を読む」。神戸の皆さん本年の最終講座よろしくお願いいたします。
今日も一つずつ一つずつこなしてまいりましょう。充実の一日をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
※どのようなご相談でもどうぞ。0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
☆心華寺で参籠修行をしてみませんか、非日常の空間に身を置き、作務(掃除)、読経、坐禅、写経、五官の対象をすべて聖典に置き、自身と対峙する。新たなあなたが見えてきます。
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