一心に愚直に

おはようございます。

 昨日も酷暑の一日、そのような中、被災地の皆さんのご苦労が報道されますと、切なさと同時に、力強さを感じます。一日も早い復興を心よりお祈り致します。
 心学の書を読んで感じること、不器用な人が「書を残した」「書に残る人になった」ことに気づきます。著名な経営者なども同様、器用な人は見当たりません。
 比叡山の修行も「不断行」(やり続けること)を伝えます。伝教大師様が一つのことを12年続けなさいとして籠山行(ろうざんぎょう)を作りました。
 超一流と呼ばれる人、呼ばれた人たちは、たいていが不器用です。書物や超一流の人から読み取りますと、「不器用な人は、努力の大切さを知っているからです」。不器用だから、器用な人の何倍も何倍も時間をかけないと、一人前になれなかった、だから、何倍も考え、何倍も工夫し、何倍も努力するのです。一人前になっても何倍も何倍も、何倍も繰り返すのです。習慣は第二の天性。 
 一人前と一流は違います。器用な人は速く一人前になるが、そこで努力をやめる人が多い。不器用な人は、そこから努力を続ける。その努力を続けているうちに、一人前から、一流へと変わって行くのです。
 経典や心学の書から学んだ人生のあり方、それは「愚直に生きる」ことでもあります。菜根譚前集102「人心の一真は、便(すなわ)ち霜をも飛ばすべく、城をも隕(おと)すべく、金石(きんせき)をも貫くべし」。
 訳、「人間の心の真実というものは、それが通じると、夏にも霜も降らすことができ、城をも崩すことができ、金石も貫き通すことができる」。
 このような心学の書を読み感動を覚え沈思瞑想しますと、精神が鍛えられます。そして心に自由が得られます。自由を得ますと、周りに左右されずに努力が続けられる人間性、精神性が養われるのです。私は心学の書を読むときには必ず静かに声を出して読みます。そうしますと、一層精神に一本の筋が通ったように感じ、背筋が伸びるのを覚えます。
 洪自誠(こうじせい)が金石をも貫くと書いたのは、「故事に、草原の石を虎と見誤って射たら、矢じりが隠れるほど深く突き刺さっていた」という話からきたものでしょう。「一念巌(いわお)も通す」ように、一つのことを貫きますと、思わず他の人をも巻きこみ支えてくれるようになったり、大きな力となり、事を成し遂げられるようになります。「心の一念は人をも動かすのです」。
 学びは「あこがれにあこがれること」と、思っています。自身があこがれて話をしておりますと、人にあこがれを持たせることができるのです。学びはこれほど素晴らしいものです。
 先日から、多くのボランティアの皆さんが被災地に行かれ活動される様子を見て、「心というものは、一つに集中すると大きなエネルギーとなる」ことを実感しています。 表現がふさわしくないかもしれませんが、困難の中に人として素晴らしい光明を見る思いがしており、ある種の感動さえ覚えております。ボランティアの皆さん感謝致します。お体に気をつけてご奉仕下さい。ありがとうございます。
 昨日開店しましたNPOこころのはな「子ども食堂」ご来店ありがとうございます。次回は8月1日(水)です。ご予約は1日正午まで受けつけております。0774-45-5561。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいしております。
 今日も精進して元気を被災地の皆様へお届け致しましょう。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見を。
NPOこころのはな「子ども食堂」ご来店ありがとうございます。宇治橋通りにあります「パティスリーYuji」さんよりマドレーヌの差し入れがありました。そしてGさんには手作りの野菜をいただきました。皆さんありがとうございます。


子ども食堂へお手伝いいただけますボランティアさんを募集しております。午後1時から8時までの間、都合のつく時間でお願い致します。0774-45-5561斯波までお電話下さい、皆様のお心をお待ちしております。