自分を広め深める

おはようございます。

 連日京都は38度を超える酷暑、どうぞお大事にお過ごし下さい。
 毎日、聖典を読誦し書を読み、己が非を知ることを楽しんでいます。「水の積むこと厚からざれば、則ち、大舟(だいしゆう)を負(お)うに力なし」(荘子(そうし)・逍遥遊(しょうようゆう)篇)
 訳「水の深さが足りないと、大きな舟を浮かべることができないであろう。小さな池の水の上に、大きな舟は浮かべることはできない。広く深い海には、大きい舟がいくらでもうかんでいる。」
 このように、教えはごくごく当たり前のことが表現されています。現実にこのような事象を見てもいます。読めば納得しますし、このようにあるべきだとも思います、だが、なかなか!難しい。だからこそ修養。
 「私たち、人間も、心を広く深くすれば、思わぬ創造力が浮かんでくることを示唆しています」。
 この教えを読みますと、いかに自分の心が浅く、貧しいかを感じます。豊かになりたいと願いながら、素晴らしい人を受け入れることができない。故に、いつまでも、ぶつぶつと、不満を言う、何と情けないものだ。
 又、このようなことも荘子は教えます。「風の積むこと厚からざれば、則ち、その大翼(だいよく)を負うに力なし。」(逍遥遊篇)
 訳「空気の流れが厚くないと、大きい翼をもった大鳥は、飛べない。」
 小さな部屋に、大きな鳥を入れても、飛ぶことができず。大空の下なら、百キロでも思うように飛んでゆくのです。私たちも狭い世間で是非善悪にからまっていては、自分の人生を楽しく飛べないということです。また、有能な人材を得ても、その能力を受け入れる度量がなければいけないと教えるのです。
 人間は愚かなものです。上の立場にいますと、何の根拠も無く、「自分の考えが正しいと愚かな固定観念となっていることに気づけず、人材をつぶしてしまう上司がいる」のです。上にいればいるほど、「自分が正しいという思い込みを捨てて人様と向かい合うことが大事となります」。でなければ若い人の可能性の芽を摘むことになるのです。
 この教えに、大いに反省しています。弟子を育てるとき、小鮮を烹(にる)が如し、となり、まだか、まだかと、鍋をかき回し身が無くなってしまうのと同様、育たないのです。せっかくの社員さんを、いじくり回しすぎ、素晴らしい翼をなくすような愚を犯さないようにしなければいけません。
「自分を充分に豊かに大きく広める」ことの大事が聖典と心学の書を読み、少しずつではありますが、新しい生命の火が火が燃え上がるように感じております。皆さんも休日の今日は明日からの7月最終週に向けて自反してみてください。豊かな休日をお過ごし下さい。
 被災地の皆さん、ボランティアの皆さんありがとうございます。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
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〇昨日も暑い一日でしたが夕方爽やかに感じましたので。