傲慢にならない

おはようございます。

 最近の天気予報は当たります。昨日お昼前から宇治は雨風が強くなりました。大変な暴風雨に夕方6時頃まで襲われました。境内の楠木の樹木の枝葉は強風でちぎれ舞飛び、飛ばされた木々が当たる音でドキッとしました。ちぎられるという言葉がピッタリ、怖い数時間でした。
 「にんげん学」大阪講座を中止して良かったと胸をなで下ろしています。大阪講座ご出席の皆さん10月2日(火)お目にかかれますことを楽しみにしております。
 台風の雨風の音は何とも心を騒がせます。やはり強すぎるからでしょう。私たち人間もただの強さはいただけません。過ぎたるは及ばざるがごとしです。
 この度の台風で被害に遭いました皆様には心よりお見舞い申し上げます。お大事におすごし下さいますよう。
 呂新吾(りょしんご)の「呻吟語(しんぎんご)」に「士気を尊び、傲気(ごうき)を捨てる」という語があります、ご紹介します。
 「士気はなかるべからず。傲気はあるべからず。士気は、人己(じんこ)の分に明らかに、生(せい)を守りて詭隋(きずい)せず。傲気は、上下の等(とう)に昧(くら)く、高きを好みて位に素(そ)せず。自ら処(お)る者は、毎(つね)に人に傲(おご)るを以(もっ)て士気となし、人を観る者は、毎に士気を以て人に傲(おご)るとなす。悲しきかな。故に、ただ士気ある者のみ、能(よ)く己(おのれ)を謙(けん)して人に下る。彼の人に傲る者は、昏夜(こんや)、哀(あわ)れみを乞(こ)うも、或(ある)いは知るべからず。」
 意は「人として、士気は必要だが、傲気(ごうき)はあってはならない。
  士気とは意気ごみのことであり、これがあると分別をわきまえ、正道に即して本心に  逆らって迎合(げいごう)することはない。傲気とは高慢(こうまん)のことであり、これがあると上下  のけじめをわきまえず、高位を望んで、今の職責を全うしない。
  自分本位の者は驕(おご)り高ぶることが士気だと思い、士気のある者に対しては傲岸(ごうがん)だと見なす。なんとも悲しいことではないか。
  このように、士気が備わっていれば、謙虚な態度で人と接することができる。
  傲気にこりかたまれば、暗澹(あんたん)たる気持ちの時に人に助けを求めても誰も相手にしてくれないであろう。」
 人はほんの少し成功しますと、誇りが傲慢に変わる人があります。また一つのことが優秀であったりする人の中にも、傲慢になり、何でもできるんだとばかりに、人様を云々する人があります。このような人間になってはいけません。
 呂新吾は「謙虚さが人生を処するにあたっていちばんの美徳だと教えています」。
 たった一度の手柄や成功で、たった一つ周りの人よりできていたり成績が優秀だったりするからといって、ぶうぶうと偉そうにして秩序を乱す。本人はきっと教えているつもりなのだろうが、周りは決してそのようにはとらないのです。
 人にぶうぶうと偉そうに言っている人間は、ぶうぶう言っていることがアドバイスをしていると錯覚していますので、いざ自分が困ったときや、何か手助けがほしいと願ったときなどは誰も手助けをしてはくれなくなるのです。
 暴風でお米がダメにならなければ良いのですが、「実れば実るほど頭を垂れる稲穂かな」ですよ皆さん。これでもかという暴風雨は人を怖がらすだけですが、頬をなでるように吹き抜ける風は誰でも心地よさを感じるのです。人も同じではないでしょうか、怖いだけではいけません、春風のような人間性を養えればいいですね。
 今日はNPOこころのはな「子ども食堂」開店日です。午後4時から7時開店です。今日の正午までご予約を受けつけます。0774-45-5561迄お願い致します。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいしております。予約後のキャンセルの場合も必ずお電話をお願い致します。
 そして明日はNPOこころのはな「家族会」です。不登校・ひきこもりのお子様をお持ちのご家族の皆様の集いです。午後1時半から開催します。是非皆様のお話をお聞きしてこれからの参考にして下さい。お待ちしております。光明がきっと見つかります。 
 台風一過、皆様の一日が穏やかでありますように。 
  
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp 相談する勇気が幸運の扉をノックします。