赤心

おはようございます。

 私の机の前の窓から桜の木が見えます。今は随分と葉も少なくなり、もうすぐ枝だけとなります。一年中眺め私の四季の姿はどのように変化しているのだろうと興味がわいてきます。
 顔つきは40を過ぎれば自分の責任だなどと言われますが、皆さんは私の顔を見てどのような感想を持っているのでしょうか?とは思いますが、聞いてみようか?とは思うのですが、正直恐い。
 顔のことで私の好きな話を載せます。第16代アメリカ大統領リンカーンの有名な言葉に「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」があります。
 この言葉の由来は次のように言われています。
「閣僚を選任するにあたり、その後任の候補として、ある人物が推薦されました。
「その人は大変有能な人であり、是非に!」との強い思いが推薦人にはあったのだそうです。
 ところが、彼と会ったリンカーンは採用しませんでした。」
 後日、なぜ彼を採用しないのか、と推薦人から詰問されたとき答えたのが今日の話、「顔が悪すぎる。40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持ちなさい」という言葉なのだそうです。
 人間、40歳も過ぎれば、その人の品性や知性、考え方がそっくり顔に表れるそうです。
 どのような人生を歩んできたのか、つまり、日々の場面、場面で何を考え、どう行動してきたか、それらの積み重ねによって人の内面で育まれてきたものが、「顔」に滲み出てくる、ということのようです。
・思いやりのある人は、やさしい顔に。
・明るく前向きの人は、ほがらかな顔に。
・意思の強い人は、しっかりとした顔に。
・性根の悪い人は、悪人顔に。
 などです。
 では、歳をとってからも顔は変わるのでしょうか?
 変わるそうです。その人の置かれている状況によって、「顔」付きが変わることはよくあることです。
 例えば、過酷なビジネスの最前線で指揮を取っていたときは、鬼のような面相であった人が、引退が決まったとたんに好々爺のような優しい面持ちになる、などよくあります。
自分で自分の心持を変えることができれば、「顔」を変えることもできるのです。
 皆さんは今の年相応のご自分のお顔に責任がもてますか?失礼しました。当然もてますよね。私は良い顔つきになりたいと正直思っております。やはり、表情は内面から湧いてくるものだと思っているからです。心学を修めるのも、そんな気持ちが一つあります。良書、よい景色、良い物、素晴らしい人と接する等々が自分の心を養うものであると信じています。
 そして因果応報を確かにする生き様です。責任を他に転嫁しない、そのためにも、老子の説く少欲知足の生活を楽しむ。今夜は「にんげん学」大阪講座「老子を読む」です。「無に帰する」ことを知れば楽しく過ごせるという今夜の話。窓から見える桜の葉が一枚、一枚と散っています。赤心(せきしん)を大切にしなければと桜木を眺め思うところです。
 「赤心」はまごころのことを言います。「自分がまごころをもっていることから推察して、他の人もまたまごころをもっているとして、他人を疑わない。人を信ずることがあつく、全面的に信頼することをいう」。と「後漢書・光武紀上」にあります。
 人の考えや行動を推し量ろうとするとき、「それを測る物差しとなるのは自分の考えや行動」ではないでしょうか。
 客観的な判断をなどと言いますが、そうは言っても判断するのが人間(私)である以上、何処かに好悪の感情が交じったり、利害を考えて真に客観的な判断など出来るものではないのかもしれません。
 ただ自分が曲がった見方で相手側を評価したとすれば、相手側もまた同様に曲がった評価を返してくるのでしょう。自分が曲がった見方をしておいて、相手にだけ真っ直ぐな評価を期待するのは虫がよすぎます。
 人様との交誼(こうぎ)において続かないのは赤心が無かった、誠が無かったと自反しています。無一物だった私が比叡山で少しの修行を修め、心華寺で実践の場を得てポストにベスト、事上磨錬できているのは、先賢の教えがあってこそです。それまでは無一物、心しか無かったことを思えば、真心でお出会いさせていただくことではないでしょうか。無知な私が打算を持ち、功利的な考えなど持てば、災禍を招くのは火を見るよりも明らかなことでありましょう。
 今夜の老子は無一物無尽蔵の話です。自分に素直になって背伸びせず、見栄を張らず少欲知足を楽しく生きれば、自然と老子は大木になると教えています。大木は大木になろうなどとしていないのです。大阪市中央公会堂地下研修室でお待ち申し上げます。
 明日はNPOこころのはな「子ども食堂」開店日、明日正午まで予約受けつけております。0774-45-5561。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいしております。お待ちしております。
   
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。人生開運相談。辯財天秘法・開運姓名判断等々。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp 相談する勇気が幸運の扉をノックします。
※心華寺で一泊、プチ修行をし心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見を。
〇今日の予定
✩12月4日(火)「にんげん学」大阪講座「老子を読む」。午後6時半受付、8時半まで講座。資料は用意しております。筆記具持参ください。
○会場:大阪市中央公会堂地下研修室。住所:大阪市北区中之島1-1-27。電話:06-6208-2002。最寄り駅:京阪中之島線なにわ橋駅。京阪淀屋橋駅。地下鉄御堂筋線淀屋橋駅。
○講座会費:3千円。講座修了後懇親会があります。会費は別途いただきます。お茶の準備はありません各自ご用意下さい。