プチ修行その二

おはようございます。

今日から9月(長月)、雨の朝、出だしに用心していいかもしれません、今月もよろしくお願い致します。
秋の夜が長くなれば、日中は仕事に没頭し夜はぐっすり眠る、安眠という日々でありたいですね。
プチ修行の続き、技術と同じで心も鍛えなければいけません、以外と皆さんは心は何とでもなると考えてはいませんか、どうですか、心、ころころといって、こころほど不安定なものはないのです、だから鍛えなければなりません。
私などは特に美しいものを見てはふらふら、般若湯となればよだれを流す、この体たらくですので特に鍛える必要があります。
近所の人は毎日お参りいただきますが、遠方の方は月に一度や週に一度と、一泊で来られる方も、内容は寺の日課である作務(掃除)やお勤めお手伝いなど私たちと同じように過ごされる方から、写経を行う人、坐禅をして帰る人など様々、いずれにしましても「自分を相手として」行うのが「修行」です。
人生「主人公は自身」です、他人様に配慮することは当然ですが、最も大事なことは「自分を見失わない」ことです。「協調し個性が発揮される」ことが社会生活で重要です。
何にでも言えますが、「続けること」が肝要です、続けて初めて自身の「感情の起伏」が分かるからです。続けて「なれてきて初めて本当の自分と出会う」。ここからが本当の「修行」の始まりです。
誰でも人様と対するときは「身構える」もので、このような状態の時は間違いは起きませんし起こしません、「慣れ」がきてから「狎れ」が出て甘くなる、心の緊張感を無くし、己を堕落に導き、又争いごとも起こすのです。
修行の順序、外形、様子が分かってからが本当の「修行」になるということです。
糸口(緒)、手がかりを知って全てを知ったと勘違いをしてしまう人が多いのです、写経でも坐禅でもやり方がわかって、続けてこそが本当の自分と出会うこととなるのです。週一度、月一度でもプチ修行を続け本当の自分と出会いましょう。寺は毎日開放しております。
人からの評価や物や地位そのようなものに惑わされるのではない自分の真実の心の楽しみを味わって欲しいと願っております。人様から信頼されることも大事で嬉しいことです、物も大事です、地位も大事です、しかし自分を大事にしない人は周囲をやはり大事には出来ないのです。
自分を豊かにすることなく人に奉仕は出来ないからです、心を豊かにすることは何よりも先ず大事なことなのです。
過ごしやすくなる季節、自分だけを相手にするという贅沢を味わって下さい。

世界平和をお祈り致しましょう。ありがとう・心に華を咲かそう。       合掌