生中死あり、死中生有り


おはようございます。

四月、新年度のスタート、今日は大勢の皆さんが入社式をお迎えになることでしょう。心よりお祝い申し上げます。
入社前研修をお寺で済ませた皆さん、また全国の新社会人の皆さん失敗を恐れず爽やかにチャレンジしてください。
新しい風が吹く季節、桜の花も満開、いろいろな花も咲き、楽しみにときめく季節でもあります。
今月もよろしくご愛読ください。
昨日今日と研修は一休み、明日からまた入社式を終えた三百人を越える新人の皆さんが入山してきます。金曜日まで寺は若者であふれる状態、今は嵐の前の静けさといった様相。
不思議ですねご縁というものは、数奇な運命とは申しますが割り切れないのが人生でもあります。だから楽しいとも言えます。
「人生は割り切れないという話し」。
「生中死有り、死中生有り」という語があります。
成功したい、上手くやりたいという思いが強くあると逆に失敗をする。逆に覚悟を決めて「人事を尽くして天命を待つ」くらいの気持ちで行えば成功するという語です。
極論すれば結果は「成功か失敗」、今当に選抜高校野球が熱戦を繰り広げており、残る学校も少なくなってきました、これとても「勝敗いずれか」です。
私たちの気持ち、心というものは「ぶれる、揺れるのが当たり前」。
ではどうすることで事に直面し「ぶれ、揺れを少なくできるか」ということです。それはやはり日々一度は「生中死有り、死中生有り」という語を声に出し読み上げ「自分に言い聞かす」ことです。
それによって「魂の底に落とし込める」のです。いわゆる「潜在意識の中に自意識として打ち込む」のです。その上で「知識、技術の錬磨」が肝要なのです。
そうすることで「人事を尽くして天命を待つ」覚悟ができ、「行動にためらいを無くす」のです。
知識、技術がいくら確かでも「心にぶれ、揺れがあっては事は成就しない」。
「知識、技術を磨くと同様に心も磨くこと」が事を成就させるのです。
いくら知識技術を磨いても事がならないのは「心の重要性に気づいていないから」です。心を磨くには日々精神を強くする「語を心から読み唱える」ことです。
社会に新たな一歩を踏み出す方も、社会人生活の先輩の方も、事の成就を叶えるための一つが「心を磨く」、「心の重要性に目覚める」ことが重要なのです。
自分の心だからといって自分を軽んじることなく「心を大事に」しましょう。
知識も技術も、自分の頭脳、体を使って習得、体得するのです。習得、体得する難しさは十二分に体感しているはずです。
自分の頭でありながら、体でありながら思い通りに行かない意識のジレンマを感じたことはあるはずです。
自身の心で「進むか、止めるか」を決めたはずです。何ごとも「心がベース」。
事を始めるには「心の覚悟が大事」ということです。
精神論だけでは何も始まりません「確かな精神の上に知識技術を磨く」ことが大事であることをお忘れ無く。
年度初めの今日ただいまから実践してください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌