思いがあるから

おはようございます。

数年前から朝夕に薬を常用しています、一週間に二度皮下注射もしております、少し良くなりますと薬を休みます、そうしますとやはり体調が思わしくなくなる、不思議ですし、当然だとも思っています。
薬を常用してから「とみに思うこと」があります。
「生かされている」という意識です、当然この思いは以前からあったのですが、薬を飲み出してから一層この思いを強くしています。
「思いがあればこそ」。
人生豊かに楽しくありたい、と思うのは誰しも願っていることです。薬を飲み出してから「依心(えしん「より所とする心」)」が大事「何をより所として生きるか」という意識が一段と強くなったのです。
どんなに感情を強くしても「法に依らなければ思いは達成できない」ということです。
健康な肉体、健康な心は「より所とするものが大事」だということです。「より所とするものがあってこそ」真の健康になる、ということです。
私たちには潜在する素晴らしい能力があります、しかし素晴らしい能力であっても「発揮する法、開花させる手段によらなければ発揮できない、開花できないのが道理」です。
このことを薬を飲んで改めて実感、体感。
「一病息災」ということを古人はいいました、以前は理解できなかったこの言葉でしたが、今ははっきりと理解できます。
身体を病んでから「法に忠実になった」、祈ることに「まっすぐになった」。病む以前より祈ることに素直になったのです。
何故かと言いますと、「祈ることが薬だと考えるようになった」のです。「祈りに心を寄せることで生かされている」と実感。
良寛禅師は「病むときは、病むがよろし」と明言しました。病むことに感謝できる、嬉しいことです。
一層自力だけでは生きられない、と実感したのです。
食事をいただきますとき、「食事五観の偈(げ)」をお唱えいたします。これは食事に対してどのような思いを致していただくか、という大事を説いた偈文です。第四番目に「四つには、まさに良薬を事とするは形枯を療ぜんがためなり」とあるのですが、意は「この食物は、天地の生命を宿す良薬と心得ていただきます」ということです。
どんなに力んだところで食物の助けを借りなければ生きてはいけないのです。
どんな状態であれ、状況であれ、「思いが大事であれば、思いを強くするほど」、思いを表現、実現するには「法に依らなければならない」という感動を覚えたのです。
法は正直です、法に沿って生きれば自分の思いが達成できる、病んでみて法の正しさを再認識しました。
もういいだろうと薬を止めれば又痛み出す、少しの成功で自己判断して道を踏み外すことのないようにしなければとしみじみと思うのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌