己を知って

おはようございます。

花曇りで肌寒さもあった昨日お昼前今年初めての新入社員の皆さんが入山しました。第一陣は名古屋の会社です。またお一人で千葉から研修に個人でやってきた女性があります、この勇気には頭が下がります。
今日も午前に80名の研修生の皆さんが入山されます、彼らも輝いていることでしょう。
期待に胸をふくらませての緊張感、生涯一度の体験、彼らの清々しい態度と気持ちが好きです。
寺で何をやるのだろうという不安、先輩の方に聞いてはいても想像が出来ない不安、このような体験も必ず将来役立ちます。苦しいことを体験して仲間の皆さんとの結束力も高まり、侍ジャパンのように日一日と進化が為されることでしょう。
人間誰しも嫌なことは避けて通りたいのが人情、しかし避けて通ることの出来ない状況に遭遇するのも人生です。
時に逃げる人生と為すか、堂々と立ち向かう人生と為すかは自身の「心の在り方」となります。人生は人と共にありますが「自分の人生に他なりません」、最初の出だしで人生にどう取り組むかで大きく人生の違いが出てくることとなるのです。
「己を知る」。
外の世界を知ることは、ある程度可能です。たとえばこれまで学校で勉強してきた事柄です。このことの答えはある程度一律な答えです。
しかしこと「心」となりますと、千差万別。
価値観の相違は「心の相違」といってもいいでしょう。
だからこそ社会では一定の規律、ルール、価値観の統一があるのです。このことを確かに理解しなければなりません。
しかしあくまでも仕事は一人でやるものですから、やはり「心」、「取り組む気持ちの姿勢が大事」となります。
私たちは「比べる」という意識があります。比べることは悪いことではありません、むしろ良いことです。また比べることで人生を良い方向へ向けるべきです。比べて悪い方へ向けていくということは「逃げている」といっていいでしょう。先に書きました「逃げる人生とするか」、はたまた「堂々と立ち向かう人生とするか」です。
良い方へ自分を導くには、ではどうすることが良いのか、ということになります。
それが先に書きました「己を知る」ということです。
何が出来て、何が出来ないか、何が好きで、何が嫌いか、先ほどの「比べる心」です。この自分の気持ち、心を自分が「確かに知る」ことが自分の人生を「良い方へ導く」のです。
いわゆる「自分を知る」。このことは自分で自分を認める「自己認知する」ということです。
社会は仕事に対して失敗すれば失敗として指摘します、これは当然のことです。時に自身として真っ正面から現実に対処しなければなりません、「逃げてはならない」のです。
失敗は全部が失敗しているわけではなく、一部分が失敗することで全体の失敗を招くわけです。このことをしっかりと認識すべきです。
故に自分が自分で「何が出来て、何が出来ていないのか」を認知することが将来の人生の大きなポイントとなるのです。
新人の皆さんはこれから様々に自身の心模様を体感することでしょう。時に自分の心を知るチャンスと捉えて「何を足して、何を引けばよいのか」を確かにして欲しいのです。
これは何も新人の皆さんに限った心構えではありません、ベテランの皆さんにも同じ事が言えることです。常に新しいことに出会うのが毎日だからです。昨日できて今日は出来ないというのが私たちでもあるからです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌