温冷自知

おはようございます。

240名の新人の皆さんが緊張した顔つきで昨日午前10時前に入山してまいりました。緊張している顔つきは美しくいいものです。
緊張感を持てといってもなかなか持てるものではありません、だからこそ緊張したときの思いを、良い意味で感覚として覚えていて欲しいのです。
人様を前にしているからこそ味わえる感情、事を前にして味わう感情。
思うように動けない、頭の回転がストップする、真っ白になる、このような体験をしながら人生を築き上げていくのです。決して自分だけが味わう気持ちではないのです、周囲の人が皆一様に味わう心理。
「温冷自知(おんれいじち)」。
自分では気づかなかった「自分の心」を味わうことも長い人生於いては大切なことです。新しい自分と出会うことで次への「対策がとれる」大切な「動機付け」となるからです。これまでのように「一過性としない」ことが対策の「ポイント」です。
物事の道理を知識とすれば何事の人生も上手く行きます。計算を知っている人と知らない人では間違いが多いか少ないかは歴然としているがごときです。ですから知識は当然あった方がよろしいのです。
しかし知的には楽ではありますが、仕事は「身体を使って行うもの」、「実践するもの」です。
いわゆる頭の中で考えていたとおりには行かない場合もあるのです。また仕事は机上の勉強のように一人で行うという訳ではありません、大勢の人と共に、同僚と共に、また監視の中、管理の中、お客様を相手に行うものです。
結果が自分一人納得出来ればいいという今までの勉強のようなものでもないのです。
皆が納得できるものか、もしくは近いものでなければいけません、それが仕事です。
そこで大事となることが仕事をする中で実感する「温度、空気」です。
水は冷たい、お湯は温かい、誰でも知識では知り得ることです。しかし実際は体感しなければこの冷暖はわかり得ないのです。また個々人感じ方が違うわけですから、冷暖を感じる感じ方はそれぞれ違うということを「新たな知識としなければいけない」のです。
論理そのものは感情を持ちませんが、それを用いる人間は感情の生き物であるということです。
このことを現実の生活の中で体感することが今後の「人間関係では大きく重要なポイント」となるのです。
昨年は「KY」などという流行語がありましたが、まさしくこの「空気を読むこと」が皆さんの知識を知識とする大きなポイントなのです。
今まで蓄積してきた知識を真実の知識とするためにも様々に体感したことを「論理に+αして」こそ「知識力」と為すことを知りましょう。
論理に「気配りを+」してこそ皆さんの知識力、「人としての魅力となる」ことを知りましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌