心の華

おはようございます。

寺の桜は満開、見事なものです。咲き誇った桜は何と表現すればいいのか、我を忘れて見とれてしまいます。
今朝は満月の光に照らされ白く輝いて神秘的、未だ暗いはずなのに花の咲いているところがぼぉーと白くかすんでいるように見える幽玄の世界。
月曜に入山した研修生の皆さんは元気に満開の桜に見送られ昨日の午後から下山しました。彼らにはどのような花が咲くのかを考えますと楽しみです。
きっと多くの方に見上げてもらえるような見事な人生の花を咲かせることでありましょう、ご精進ください。
「心華照十方(こころのはなはじっぽうをてらす)」。
心華寺の寺号となった偈です。「心の華は十方を照らす」と読みます。
いろいろな方のお役に立てると言うことです。私たちの心は隠しようもありません、四方八方上下(合わせて十方。あらゆる方面にということ)に行き渡るのです。
隠しようのない心なればこそ上手下手、遅い早いで自分を貶めず、恥じず「出来ることで」精進することです。
言葉は心のより所、行動のより所、言葉を固く胸に秘め信念と為すことで自信となり勇気を失わず、やる気を無くさず、迷うこともなく歩めるのです。
人生、障害にあったり、上手く行かなかったり、悲しいこと、苦しいことにも現実に遭遇します、このことは「目標を持てば当然のこととして生じる」のです。
では目標を持たなければ苦しみを避けられるのかと言えば、それは一層苦しみを生むこととなります。目標を持たず一日をどう過ごせばいいのかということで苦しむことほど苦しいことはないのです。
何度も書いておりますが、この世は「レベルの世界」です、段階があるのです。レベルを「差別と取ってはなりません」、目標へ到達する「階段、段階と理解すべきです」。
一年一年と年令を重ねて行くのが人生。一歩一歩一年一年階段を昇っていくのです。
そこで大事なのが目標に向かって今を確かに歩めば私たちの心は何物にも流されず、妨げられず十方に行き渡り、必ずや私たちを必要としてくれる人の本へ届くのです。それが人の心の香りなのです。
植物の花の香りは風によって左右され一方しか流れません。しかし人間の心の花の香りは風に逆らっても流れていくのです。
その意を表した言葉が「心華照十方」です。
今置かれている立場に不足を持たず、不平不満を言わず、自分を磨き高めていくことが自身の心の華を咲かせていくのです。
私はこれまでもこれからも置かれた立場で懸命に一歩一歩一年一年階段を昇り続けているのです。
昨日入山された新人の皆さんは今日夕刻に下山します。しっかりと置かれた立場で不足を言わず自分を磨き心の華を咲かせて欲しいと願っております。
明日は「にんげん学」東京講座。関東地区の皆さん自分を磨くために明日はご一緒に学びましょう。会場でお待ちいたしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌