両忘

おはようございます。

虫の声が聞こえています。季節には音があります、以前には聞こえなかった音もあるような気がします、人様を視るときも今までにないものを視るようです。
見るというのは形を見ることで、視るというのは意識して視るということです。聞くというのもただ単に音として聞き、聴くというのは心して聴くということですので、物事はやはり長くじっくりと視聴きすることが大事なようです。
「両忘(りょうぼう)」。
この語は「白か黒かを忘れる」という意味です。苦楽、成功失敗という相対的な対立を忘れ去り、二元的な考え方から脱却することです。
好きか、嫌いか、イエスかノーか、私たちの生活の中には、白か黒か、右か左かの判断を迫られる状況が山ほどあります。
仕事や社会の中のルールの世界ではこれらのことは当たり前といえば当たり前のことなのかもしれませんが、「両方忘れる」という語は、そうした二元的な考え方をやめてみろ、ということです。そうすることで視界が広がるよ、といっているのです。
どっちなのかと判断することをやめてただひたすら道を歩み、結果は素直に受け入れて両方の結果に「こだわらない」ということです。
悩むと行動がなくなります、故に悩むということです。行動がないということは「結果に考え方が囚われている」ということでもあります。
右か左かという価値判断から解放され行動しますと最も良い結果が出るのです。
精一杯生きることで余裕も生まれてきます。道を信じて無心に歩みましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌