八風

おはようございます。

今朝はずいぶんと涼しく気持ち良くさわやかです、このような朝はずいぶんと久しぶりのようです。処暑を過ぎますとやはり涼しい風が吹くようです、日中はまだまだ残暑がありますが秋が早そうです。
人生にもいろいろな風が吹いてきます。
「八風(はっぷう)」。
八風とは、人の心をまどわし、あおりたてる八つのものです。寒山詩にある「八風吹けども動ぜず」、どのような風が吹いてもゆるがない不動の心を育てよ、ということです。
心をまどわす「八風」とは、利(意にかなうこと)、衰(意に反すること)、毀(陰でそしること)、誉(陰でほめること)、称(目の前でほめるこ)、詭(目の前でそしること)、苦(心身を悩ますこと)、楽(心身を喜ばすこと)。
私たちの人生はいつもこれらの風にさらされ、揺り動かされています。人にほめられれば喜び、そしられれば腹を立て悔しい思いをします。
八風は相反する四種のものであるように、生きることは、常に毀誉褒貶(きよほうへん)や苦楽といった表裏一体の風に吹かれて歩んでいくものなのです。
風向きが変わるたびにグラグラ揺れ動かないように、確固たる信念、不動の心を持てというのがこの詩であります。
私たちは「心ない人の悪口やほめ言葉はどうでもよいのです」、人生の真理を観る人の眼をおそれ、教えに自分の行いを慎むべきなのです。
誰にでも認められるなどということはあり得ません。だからこそ「確固たる道を歩まねばなりません」。
さて今日はどんな風が吹くのでしょうか、今夜は「にんげん学」小倉講座、会場でお待ちいたしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌