目的と手段

おはようございます。

今夜は「にんげん学」小倉講座、小倉地区の皆さん会場でお会いできますことを楽しみにしております。
「にんげん学」のテーマは人生における「進退・応対・対応」です。人間関係の多くが人様との応対・対応一つで大きく違ってきます。
心ほど飛び回るものはありません、また固定観念に陥ることも大です。確かな行動学、如何に人様に対処していくかを古典の処世に学んでいるのです。
論理は常に真っ直ぐです。しかし用いる人間の心はなかなかにとらえどころがない、「にんげん学」を学ぶことによって、相手を確かに観、また自身の心を確かにするのです。
何れにしましても能力を生かすには「心を知る」ことが大事です。ただ単に知識を得たとしてもそれを生かす「心を知らねば」社会のお役に立つ機会を逃します。
心のメカニズムを学ばずにして、自分を知らずして「スキルだけを追い求めている人を多く見かけます」。
これも駄目だった、あれも駄目だったと「カルチャースクールを渡り歩く人もおります」。これらは一様に「心を知らない結果」であります。
自分の心は自分がしっかりコントロールしている、とうそぶく人は結構多いのです。そのような人に限って不平不満を多くしているのをよく見かけます。
「目的と手段を混同しない」。
菜根譚71条に「纔(わずか)に筏(いかだ)に就(つ)くや、便(すなわ)ち筏を舎(す)てんことを思わば、方(はじ)めて是れ無事の道人なり。若(も)し驢(ろ)に騎(の)りて、又復驢(またろ)を覓(もと)めば、終(つい)に不了の禅師と為らん。」。
意は「いかだに乗るやただちにいかだを降りることを考える人であってこそ、十分に悟った道人である、もし、自分自身がろばに乗っていながら、その上さらにろばを探し求めるようでは、結局は悟ることの出来ない禅師となってしまう。」。
人間の心とはまったくにやっかいなものであります、心学の要がここにあるのです。棄てる大事、求める大事、いずれにしても目的と手段を混同しないために、欲ぼけしないことでしょう。
10月の最終週、確かな結果を出すようご精進ください。結果が出なかったということは計画をせず、漫然と過ごしたということです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌